飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

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ウミネコさん、みのりさん、淮さん、こんにちは

次々とスミマセン。
「百代桜」が未だ完了していませんが、星新一も控えていますので、手持ちの時代物をアップさせていただきます。このシリーズは未だ第2作ですので、急ぎません。お時間のある時に宜しくお願い致します。

<備考>
800比丘尼
 前話ではルビがありませんでしたので、「数800びくに」としましたが、今回はルビがあるので「やおびくに」に。

何せ
 岡っ引きの言葉は「なんせ」、奉行の言葉は「なにせ」としてみました。

ぼや騒ぎ
 「さわぎ」の切れ続きは辞書に載っているかどうかでいいでしょうか?

データ
 タイトル:麹町常楽庵月並の記 怪火の始末
  著者名:松井今朝子
  雑誌名:オール讀物 2013年6月号より抜粋
 内容紹介:麹町常楽庵月並の記、第2話。けたたましい半鐘。ゴーと地響きのように唸る炎。パチパチとはぜる音。そこにきれぎれの悲鳴が混じった。

宜しくお願い致します。

              奈緒

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

奈緒さん、こんにちは。

シリーズ第2作ですか?
第1作は、「巳待ちの春」ですよね。

では、しばらくお待ちください。
 (ウミネコ)

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

ウミネコさん、こんにちは

「院」を調べる為に前作「巳待ちの春」を見たら、庵主を「あんじゅ」(広辞苑より)としてありました。

大変申し訳ありませんが、「怪火の始末Aファイル」をこの「A1ファイル」と差し換えてください。

宜しくお願い致します。

            奈緒

怪火の始末A1ファイル
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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

奈緒さん、こんにちは。

「怪火の始末」確認しました。

私なりに、いろいろ引っかかるところがありましたが、調べてみると奈緒さん読みの方が正しかったりで、大変勉強になりました。
特に修正するところはありませんでした。

でも、気になったところはいくつかあります。
(12-6)数10ま
 「間」は部屋数ですか?
 長さの単位かなと思ってしまいました。
 でも、奈緒さんのことですから、ちゃんと調べてるんだと思います。

(51-16)ひとかたの、
 「一方」は「いっぽう」では?とも思うんですが・・・

(58-6)おかみさんが → おないぎさんが
 とくにルビがないので、本来の読みでいいのでは?と思いました。

 (ウミネコ)

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

ウミネコさん、こんにちは。
有難うございました。

3つのご質問のうち、後の二つはお答えできます。

>(51-16)ひとかたの、
>「一方」は「いっぽう」では?とも思うんですが・・・

「ひとかた(一方)」で引くと、
広辞苑には「二人または大勢ある中の一人」
大辞泉には「いっぽうの人。片方」とあったので、
梅の井の言葉としては、「いっぽう」より「ひとかた」の方が相応しいと思いました。

>(58-6)おかみさんが → おないぎさんが
>とくにルビがないので、本来の読みでいいのでは?と思いました。

ここより前 27-3 で おかみさん とルビがあります。

その為、不本意ながら会話の中でも
「お内儀さん」は「おかみさん」で、
「内儀」は「ないぎ」と言う形になってしまいました。

しかし、
>(12-6)数10ま
>「間」は部屋数ですか?
> 長さの単位かなと思ってしまいました。

「10間」は「けん」か「ま」か。
これは本当に悩みました。
今でも悩んでます。

最初は長さの単位の「けん」だと思いました。

火事についての罰則は「公事方御定書の下巻(御定書百箇条)」に書かれていて、
「小間10間以上焼失の場合は押込の刑」。

そこで「小間」を調べると、「建築で垂木と垂木の間、根太と根太の間」とあったので、
「垂木と垂木の間10けん(18メートル)以上焼失」 ・・・ あれ? 幅だけ? 奥行きは?
奥行きが分からないと面積が分からない・・・ ・・・。

そしたら、「小間」の意味として「広辞苑」に「苦役小間」と言うのがありました。

苦役小間とは「江戸幕府が、江戸の市民に対して、屋敷地の広狭に応じて課した公役の徴収単位。20坪を1小間と定めた。」
で、この「1小間が20坪」なら「10小間なら200坪」、ヤッタア、面積が分かる!

と言う事だったんですけど・・・。やっぱり変ですよね。
建築のことは分からないのですけど、「小間十けん」で広さはおのずと決まるのでしょうか?
あるいは当時の税金は間口の大きさで決まっていたそうなので(税金対策うなぎの寝床)、
幅だけ決めればよかった?

「小間18メートルの広さ」と「10小間で200坪」ではどのくらい広さが違うんでしょう?

どちらが押込刑の対象として相応しいと思いますか?

ご助言、よろしくお願いいたします。

                奈緒

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

度々こんにちは

上記からずっと調べてました。
まず、「間口の大きさで税金が決まる」は間違いでした。
京の町屋についてバスガイドさんから教わって、以来ずっとそう思っていたのですけど・・・、俗説らしい。しかも豊臣秀吉の時代とかだし。何より江戸の町はまったく関係無しでした。

「小間十間」の「小間」は、やはり「苦役小間」換算の20坪のことでしょう。単に「小間」と言うらしいし、江戸町人には唯一の税なので「小間」は役所と関わる単位として認知されていたらしいです。火事は焼失面積で罰が決まるのが自然です。

と言うことで、「小間十間」は「小間が10コの200坪」までは良いと思います。つまり「間」は「小間」を数える単位として使われているのですが、読みが分かりません。

少なくとも長さの「10けん(18メートル)」と書いている多くの記事は間違いだと思います。誤った元ネタの丸写しですね。

「けん」とすると、長さと混同されそうなので「ま」にしてしまっていいでしょうか?

           奈緒

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

奈緒さん、こんにちは。

「お内儀さん」、ルビありましたね。見落としてました。

「間」、さすがに奈緒さんですね。よく調べてますね。すごいですね。私など足元にも及ばないと思いました。

そうなんですか。1小間=20坪ですか・・・
公役を賦課する基本単位なんですね。

そして、さらに調べてたんですか? 夜中の3時ですよ・・・
身体を壊さないようご注意を!

大辞林に、
「江戸時代,江戸市民に課した課役負担の標準的単位。宅地二〇坪(表口一間,奥行二〇間)を一小間と定め,町の位置によって三段階の等級に分けた。」とあります。
ですから、間口で税金が決まるというのも間違いではないのでは?

世界百科事典では、
「…賦課基準は町地を上中下に三分し上は間口京間5間,中は7間,下は10間につき1年に15人ずつを出すことを一人役とし,その後拝領屋敷に限り上は7間,中は10間,下は20間につき一人役と改め賃銀2匁を2割引きとした。間口1間奥行き20間を公役小間といったが便宜上地形の広狭を平均して20坪を公役小間と定めて徴収することとなった。このとき公役小間総計13万5442間であった。…」とあります。

当時は奥行きは各家とも大体20間くらいはあるから、間口だけで敷地の大きさがわかるということだったのかも?・・・(これは私の推測ですけど)

10小間ではなく、10間というと、やはり間口のことを言っているのではないかなと私は思ってしまいますが・・・

あと、押込刑というと牢屋に入れられるのかと思ったら、自宅謹慎(外出禁止)なんですね。ちょっとほっとしました。
 (ウミネコ)

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

ウミネコさん、こんにちは

有難うございます。
拝見してまたまた悩んでしまいました。
長さの「けん」でしょうか?

ただ、税金などは一軒にかかるものなので、間口の大きさでも良いと思いますが、火事はご近所に燃え広がるものですし、四方八方どちらの方向が類焼するか分からないので長さでなく面積でないと規模が決められないのでは? と言う思いが捨てきれません。

ちなみに、「間」と共に出て来る単位が「町」なのです。
これまた、面積・長さ共に使われる単位なので、ますます悩みます。

六十九 出火に付而の咎之事
 一 平日出火之節小間拾間より以上焼失に候は丶
    三十日二十日十日押込 (後略)
 一 御成日朝より 還御迄之間 (中略)
   小間拾間以上焼失且平日三町より以上焼失の節(後略)

国立国会図書館 近代デジタルライブラリー 御定書百箇条 日本大学 明38
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/786837

図書館で「江戸時代の刑罰」と言う本を予約しました。
答えが載っていると嬉しいのですが・・・。借りに行くとき、同じような内容のものを他にも探してみます。

            奈緒  

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

こちらも 上げさせてください。

本日発売の「オール読物 9月号」に第3話が載りました。
これは、しばらく間を空けたいと思います。

              奈緒

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

奈緒さん、ウミネコさん

こちらも、お預かりします。
読むのが楽しみです。

-- みのり --

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

大変遅くなりましたが、拝見いたしました。

以下のように変更を考えました。

12- 6 10ま → 10けん
       間口によって、いろいろとあると、思いました。たしか、物書き同心のシリーズで読んだ気がします。

18-14 そでくちから → そでぐちから
       どっちでもいいような気がしますが、私はこう読むもので

27- 3 おかみさんが → おないぎさんが
       私は、ここは、こっちのような気が
       こだわりませんが

38-16 いたのだろー。□□さほど → いたのだろー、□さほど

長くても3ヶ月と宣告された義母でしたが、3ヶ月を過ぎて、徐々に弱りつつも頑張っています。
最後の(たぶんね)敬老の日に、みなが集まる予定です。

-- みのり --

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Re: 飲:常楽庵・怪火の始末Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん

みのりさん、こんにちは

お義母様の看病でお忙しい中、本当に有難うございました。
秋の気配が感じられるようになり、少し楽になられるとよいですね。
(隣家に住む義父は、今夏熱中症で救急搬送されてしまいました。軽度で済み幸いでした。)

「小間十間」、有難うございます。

あの後、図書館で江戸の火事・法制に関わる書物を読み漁りました。
この時代の火事について触れる時必ず引用される、

『江戸の火事と火消』 山本純美 河出書房新社

も読みましたが、そのものズバリの説明はありませんでした。
しかし、町地の移転について触れた話で次の説明を見つけました(154頁)

 「引料として小間一間につき銀十枚ずつ頂戴仕った」(『五府内備考』)とあるので、家や店の通りに面した間口一間について銀10枚の補償金を得て

やはり「小間十間」は、家や店の通りに面した間口十間(じっけん)なのですね。

焼失範囲を面積でなく長さで決めるのが不思議に思えるのですが、江戸の町割は「正面京間60間、奥行京間20間」の長方形を一単位に、それを並べて作られていたので、「小間十間」で火事の規模が判断できたと言うことでしょうか。

「物書き同心シリーズ」、読んだことはあるのですが、再読します。

それにしても、「百代桜」に続く句読点ミス・・・お恥ずかしくてなりません。
気を付けます。

常楽庵シリーズ、9月号に第3話が載っています。
また宜しくお願い致します。

             奈緒

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