飲:「たべるのがおそい vol.7」のお誘い

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「たべるのがおそい vol.7」を入手しました。
高山羽根子が目当てでしたが、西崎憲・柳原孝敦・垂野創一郎と、私の好みの作品がよりどりみどりでした。
お買い得なので(私には)、誰か買わないかなと言いたくて。
「たべるのがおそい」はこの号をもって終刊となります。

「たべるのがおそい vol.1」今村夏子の「あひる」は本当によかった。
小説トリッパーの「むらさきのスカートの女」(2019春)は、「星の子」(2017春)の二の舞(芥川賞絡み)になりそう、と私は思ってます。
もちろん人好き好きでしょうが、編集の手があまり入ってない素が好みと私は思ってます。

●「たべるのがおそい vol.7」抜粋
1)高山羽根子「ラピード・レチェ」(18p)……高山羽根子には珍しく、最後に判明。最初意味不明でした。短過ぎて芥川候補は無理と思う。

2)西崎憲「おまえ知ってるか、東京の紀伊國屋を大きい順に結ぶと北斗七星になるって」(10p)……最初は敬遠したくなったのですが、やっぱりさすが西崎憲と思いました。

3)垂野創一郎訳「ヨハン・ペーター・ヘーベル(1760-1826)の主題による七つの変奏 ハイミート・フォン・ドーデラー」(16p)……ちょっとホラー。

4)柳原孝敦「儀志直始末記」(24p)……よくわからない。あちこち探ってようやくすこし見えてきた感じ。奄美の儀志直節、どこまでが小説でどこまでが私小説(?)なのか(「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」連想)。構造の入れ子が重なってるのか、単なるミス(誤植?)なのかも不明。『2666』後のボラーニョ訳者なので関心が湧いたところが、う~~~ん。ああ「儀志直(ぎしなお)」、名字と名前の切れ目が未だ不明。

入力でも確認でも、もし関心ありましたら是非ご一緒に。
4)だけ、奄美の下調べ(地名と人名)がちょっと大変かもしれません。(淮)

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