蝉:『セミオーシス』第6回見直し

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皆さま、こんにちは。
『セミオーシス』第6回を確認しました。
変更した、Cファイルを添付します。

<変更一覧>
3-16 □□「ほかに  → 「ほかに
  ※P409L8、前行からのルシルの会話文なので続ける(元のまま)

5-17 □□「わたしにわ  → 「わたしにわ
  ※P410L9、前行からのセダーの会話文なので続ける(元のまま)

10- 6 □□「すくなくとも、  → 「すくなくとも、
  ※P412L-7、前行からのルシルの会話文なので続ける

14- 6 じゅえるりさ゛ーと゛を  → じゅえる∥りさ゛ーと゛を
  ※P414L11「ジュエルリザード」 jewel lizards
  過去のデータを調べると、以下の事例がありました。
P28L3 バグリザード bug-lizard、P438L10 トカゲ Lizards
  迷った末「リザード」に気づいてしまったので切ることにします。翻訳家も未知の動物だし、大変だなとつくづく思います。「バグリザード」は、第1、2回と続けましたが切るに変更します。「トカゲ」は全体で20回以上出てきます。

27-11
あて゛のしんと□とりほ゜り□りんさんえんの
あて゛のしん□とりりんさんの
  ※P420L-2「アデノシンとトリポリリン酸塩」、原書「adenosine triphosphate」。調べていくうちにどう考えても誤訳だと気づきました(版違いかもしれませんけど)。広辞苑:アデノシン三燐酸(adenosine triphosphate)→ATP
1)アデノシン三燐酸 (C10H16N5O13P3)
 生物の運動、物質の代謝・合成・運搬・貯蔵などに広く関与
2)トリポリリン酸ナトリウム(Na5P3O10)
 エビやホタテの鮮度を保つために~。保存剤~。洗剤用品~
  ※1)と2)では正反対で、「~~蓄えがつきる」と続くので、これは1)の意味になります。というわけでここは「アデノシン・トリリン酸」あたり? いっそ「アデノシン三燐酸」にしたいくらいです。
但し、単独では、以下のように。
●アデノシン adenosine (C10H13N5O4)
●三リン酸ナトリウム(三燐酸塩) triphosphate(M5P3O10) トリポリリン酸塩

34- 8 (新段落)「すく゛に  →(前行に続く)「すく゛に
  ※P424L2 前行のセダーの会話文の続き。すみません、ここ、分担の切れ目で私の不注意でした。

36-16 ほかも  → ほかの
  ※P425L5 「ほかも植物も。」因みに原書では「Others.」

82- 6 わたしたちの□〈わたしの〉  →  わたしたちの(わたしの)
  ※P447L2

87- 9 なにか゛  → なにかか゛
  ※P449L9「何がドサッと落ち」、かずみんさんのご指摘通りに。

105- 5 おんと  → おとと
  ※P458L1「音と」、非常に迷いますが、原書でカンニングしましたらnoiseでしたので。

127-16 めーかーこ゛と、  → めーかーこ゛と
  ※P468L-1(読点消去)

130- 3 (新段落)「おはよー、   → (前行に続く)「おはよー、
  ※P470L2 前行のルシルの会話文の続き。

134-13 うまれて□ついて  → うまれついて
  ※472L4 「この星に向くように生まれてついていないけれど」、何回か読んでみて、ツキがないという意味ではないと思いました。

134-15 (新段落)「わたしたちわ  → (前行に続く)「わたしたちわ
  ※P472L7 前行に続くマリーの会話文。

<誤植扱い>
●421頁最終行 勇気を分けあわければならない。
誤植と判断し、勇気を分けあわなければならない。

●本文p425 5行目(3-11) ほかも植物も。 これは「ほかの植物も。」の誤植でしょうか?

●原本P443の8行目「樹液は虫をコントールするだろう。」はコントロールの誤植と判断し、コントロールにしています。

●原本P443L下2 「ほどんど」 は ほとんど の誤植と考え 「ほとんど」のままです。

●原本P449 L9 何がドサッと落ち、ですが何かがの方がしっくりくるような気がします。

●原本P452 L3 シビルア → シルビア

●P472L4 生まれてついて → 生まれついて

<その他>
▼こももさん、Mandyさん
>射手の読みは「しゃしゅ」ですか? 「いて」ですか?
『セミオーシス』第3回見直しで触れました。
私の見直し文は長いので、頭に入りにくいだろうなと。
で、是非、過去データ検索を。

ラグビー、怖くて、ニュースのハイライトしか見ませんでした。
格闘技に近いような…。(淮)

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Re: 蝉:『セミオーシス』第6回見直し

<アデノシンとトリポリリン酸塩>の件(1)

●P420L-3
話す茎を維持するには高い代償があり、会話をすると、すぐそばにあるアデノシンとトリポリリン酸塩の蓄えがつきる。だからわたしは、この大変な時期にはどちらかといえば黙っていたい。だが、パシフィスト人にとっては活動しないことのほうが難しく、彼女はずっと警戒しつづけなければならなかった。

●原書P234~235
Talking stems are costly to maintain, and chatter depletes my immediate stores of adenosine triphosphate, so I would prefer to remain silent in this time of great trouble, but Pacifists find inaction difficult, and she must remain alert.

┗━淮(わいY)━┓

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Re: 蝉:『セミオーシス』第6回見直し

<アデノシンとトリポリリン酸塩>の件(2)
●調べたこと
1)「adenosine triphosphate」は「と」で結ばれているのではないと気づきました
2)「adenosine triphosphate」→アデノシン三燐酸
3)「adenosine」 → アデノシン adenosine (C10H13N5O4)
4)「triphosphate」→ 三リン酸ナトリウム(三燐酸塩)(M5P3O10) トリポリリン酸塩

●広辞苑見出し/研究社
1)アデノシン一燐酸 adenosine monophosphate (略: AMP)
2)アデノシン二燐酸 adenosine diphosphate  (略: ADP)
3)アデノシン三燐酸 adenosine triphosphate (略: ATP)

●誤植……? 誤訳……?
英語がそれほどわかるわけではないので、誤訳とはちょっと言いづらいです。
ですが、日本文から考えて「アデノシン三燐酸」だと意味的にピタッと嵌ります。
で、原文は「アデノシンとトリポリリン酸塩」なので、「アデノシン・トリリン酸」(「ポリ」と「塩」を省く)の誤植とするのが最善策と考えました。

点訳する人間として、これが私のギリギリの線です。
「アデノシン三燐酸」としたいところですが、私には無理かな。
で、誤植一覧から少しはずしたつもりでいました。

●ふと思いついて、参考まで
原書→Google 翻訳結果
話す茎は維持するのに費用がかかり、おしゃべりは私のアデノシン三リン酸の貯蔵を枯渇させるので、私はこの大きな問題の時に沈黙を保ちたいと思いますが、平和主義者は不作為を難しく感じ、彼女は警戒し続けなければなりません。

●結果→なあんだ、ブラック、真っ黒じゃん!(淮)

┗━淮(わいY)━┓

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