一般のエディターには短文を何かの文字に登録する機能がありますが、T・エディタにも良く似た機能があります。
例えば「パレスチナ」や「テルアビブ」と言う言葉が何度も出てくる本の場合、「は」で「ぱれすちな」が、「て」で「てるあびぶ」が入力できれば便利ですね。やってみましょう。
《短文登録》
SHIFTキーを押しながら、F8を押します。半角カタカナの50音(清音のみ)が左端に書かれた窓が開きます。上下矢印キーで行を移動させます。PageUp、PageDownキーで頁が変わります。ここに、短文を書き込んでいきます。最後に必ずEnterキーを押してから、ESCキーで編集画面に戻ります。マウスカーソルは使えませんのでご注意ください。
短文は、最大32文字まで登録できます。「NATO北大西洋条約機構」なども1文字に登録可能です。
なお、短文登録画面も編集画面と同様に、アルファベットを入力する場合は、F10を押して、英数入力モードに切り替えます。記号を入力する時は、「6・記号入力」で説明した方法で行います。
《短文呼び出し》
登録した短文を呼び出す方法は2種類あります。
1・SHIFT+F9を使う方法
SHIFTキーを押しながらF9を押すと、先ほど登録した短文の画面が表示されます。カーソルキーを目的の短文位置まで移動し、Enterキーを押せば、編集画面のカーソル位置に短文が入力されます。
2・無変換キー+1文字を使う方法
「ナ」には「NATO□きたたいせいよー□じょーやく□きこー」が登録されています。無変換キーを押しながら「な」(ローマ字入力で、NA)を押し、離します。離した時点でカーソル位置に「NATO□きたたいせいよー□じょーやく□きこー」が入力されます。
たった3文字の入力でこれだけの事が!
無変換キーを押しながら「は」「て」「な」
しかし、この無変換キーはキーボードによっては非常に押しにくい場所に有り、親指が手のひらの下に潜り込んでしまう事も有ります。何とかならないものでしょうか?
大丈夫、T・エディタではスペースキーを短文呼び出しキーとして使う事ができます。
メニューバーの「その他(O)」の「環境設定(E)」の「キー指定」タブを開いてください。下の方に「短文呼び出しキー(Y)」が有りますので、「スペース」にチェックを付けてください。これで無変換キーでは無く、スペースキーが短文呼び出しキーに変わります。これなら親指はフリー、快適に短文呼び出しができます。スペースキーを押しながらNとAキーを同時に押し、離すと「NATO□きたたいせいよー□じょーやく□きこー」がカーソル位置に入力されます。これは快感ですね。
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