16・書き出し・差し込み

 データの一部を別ファイルとして書き出したり、別ファイルを現在編集中のデータに差し込みたい場合があります。例えば、同じ著者の別の点字書の中に現在入力中の文章とほぼ同じ事が書かれていれば、その部分だけを切り出して、現在編集中のデータに差し込めば入力の手間が省けます。
 下の画像の「1948ねん、」から「にんき□さっかで□ある。」までは他の本でも同じ事が書かれていたとします。この14行分を切り出して、新しく入力するデータに差し込む事ができます。

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 メニューバーから、「ファイル(F)」をクリック、「書出(W)」をクリックしてください。以下の画面が開きます。

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 書き出し元(編集中のファイル)の下に頁と行を入れるウインドウが有りますから、今回書き出したい169頁12行目から170頁7行目を記入します。この数値は書き始めの位置と書き終わりの位置にカーソルを移動すると、編集画面上部に頁と行が表示されますから、この数値を入力します。

 参照ボタンをクリックし、保存したいフォルダを選びます。「ファイル名(N)」を「kakidashi」と書き換え、「開く(O)」をクリックします。
 

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 以下のように、書き出し先にファイル名が記録されました。「開始(S)」をクリックします。
 
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 「行単位で書出を行います」に「はい」、「新しいファイルです 作成してよろしいですか」に「はい」をクリックします。「閉じる(C)」をクリックします。これで、kakidashi.bseが保存されました。

 なお、このように書き出す部分を新しいファイルとして保存するのでは無く、いきなり他のデータの目的部分に差し込む事もできます。その場合は、「書き出し先」のファイルを指定し、頁と行を指定してください。

 では、このkakidashi.bseを下の画像のデータの13行目に差し込んでみましょう。

1605.jpg

 「ファイル(F)」の「差込(K)」をクリックします。
 以下の画面が開きますので「参照(O)」をクリックしてkakidashi.bseを見つけ開きます。

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 以下のように、kakidashi.bseの内容が表示されます。「すべて選択(A)」をクリックします。
 

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 以下のような画面になりました。「開始(S)」をクリックします。
 
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 「行単位で差込を行います」で「はい」をクリックします。以下のように編集画面に差し込まれました。
 
1609.jpg

 行単位で差し込んでいるため、余分な文字が有りますのでその部分は削除します。

 なお、表紙や目次、奥付などもこの方法で書き出したり差し込んだりできますが、「24・合本・分冊」でのやり方の方が便利です。
 

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