10・編集(外字符・数符)

 まず、以下の例題を入力してください。

■そろそろ新しいパソコンを買おうと思うんですが、A社のものにすべきか、B社のものにすべきか迷っています。B社のパソコンは安いのですが、今使っているBASEは使えません。AA社のものは、B社より5円高いのですが、せめて3万円くらいの差だったらと思います。

《ヒント》
 アルファベットを入力する時は、F10を押します。もう一度F10押すと、元に戻ります。「A社」の入力方法は、F10を押して「A」を入力し、またF10を押して「しゃ」を入力します。

 以下のようになりましたか?

a32.jpg

 
 実は、この例題には誤りがありますので、それをちょっと修正してください。
 「AA社」は「A社」の誤りでした。「5円」は、もちろん「5万円」の誤りです。

 【例題修正部分】

 AA社のものは、B社より5円高いのですが、
 を、
 A社のものは、B社より5万円高いのですが、

 に修正します。

 では、やって見ましょう。 

 「AA」の「A」を一つ削除します。そして、「えん」の前に「まん」を入れましょう。

 以下のようになりました。めでたしめでたし。

a33.jpg

 
 しかし、これには大きな誤りがあるのです。
 「AA」は、大文字のアルファベットが2個続いていますから、前に2重大文字符が付いています。「A」だけを削除した場合、その前に二重大文字符が付いているのは不自然です。このような編集をした時は、忘れずに、大文字符も削除してください。

 もう一箇所は「5円」を「5万円」に修正した部分です。「5」と「まんえん」の間に継符が入っていますね。これは誤りです。数字と仮名文字の間に継符が入るのは「あ行」と「ら行」だけです。(例外があるのですが、ここでは省略します)
 下の行の「3まんえんくらいの」と比べてみてください。
 ですから、「まん」を入力するとともに、継符を削除する必要があります。正解は、以下のようになります。

a34.jpg

 
 以上の操作は、点字の規則がある程度理解できていないといけません。規則を理解していても、見落としと言う事もありますから、アルファベットや数字の絡んだ修正は、一部だけではなく、その部分全部を修正した方が確実です。例題で言いますと、「A」を削除するのではなく、「AAしゃの」を削除し、新たに「Aしゃ」と書きます。「5円」を「5万円」にする場合は、「5えん」を削除し、あらたに「5まんえん」と書きます。外字符や、数符を削除してしまうと、新たにその部分だけを入力するのは、6点入力で無いと無理になります。そういう時も、新たに入力し直します。
 

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