姫:4巻・第1回まとコメ

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*4巻のいちばんの課題は「たには」問題ですね。ずっと悩んでいます。
「たには」
  ・丹波郡(たにはぐん / たんばぐん) - 中郡 (京都府)の古称。
  ・『和名抄』では「丹波」を「太迩波(たには)」と訓む。
  ・タニハノミチヌシノミコト(広辞苑)
「たにわ」
  ・たにわの里
  ・丹後/丹波「黒豆」焼酎たにわ
  ・丹波道主王 たにわのちぬし(コトバンク)
  ・丹波大女娘子 たにわの おおめおとめ(コトバンク)

01. hime401A 前巻までのあ P008-L01~P017-ラスト みあーた→ハッチー

02. hime402A 一章 ふたり P018-L01~P026-L01 愛→みあーた

03. hime403A 「二度目があ P026-L02~P033-ラスト 秧→愛

7-13 おおく゛よーに
7-13 あおく゛よーに
*p73に同じ漢字で「あおぐ」とルビがあるので、ここは誤植判断で。

11- 9 こ゛せんた゛んか゛
11- 9 こ゛□せんた゛んか゛
*過去データに倣いました。

04. hime404A だれの目もな P034-L01~P041-ラスト まる丸→秧

12- 4 いす゛もし゛ん
12- 4 いす゛もひ゛と
*特に類似の語にルビがあったわけではないのですが、1巻の「大倭人」を「やまとびと」と読んだ経緯があるので、それに倣いました。
*と思ったら、p99に「丹波人(たにはびと)」のルビ発見。

05. hime405A 嘆息するが、 P042-L01~P049-ラスト 紫陽→まる丸

06. hime406A 大倭の巫女王 P050-L01~P059-L01 koneco→紫陽

07. hime407A 「大王素戔嗚 P059-L02~P066-ラスト サムケン→koneco

11-17 にてなさる。
11-17 にて□なさる。
*「テ切れ」になるのでは??? でも次のデータにも同じものがあって、もしかして私の勘違いかとどきどきしています。いかがでしょうか、みなさん。

08. hime408A 「これほど大 P067-L01~P074-ラスト ハッチー→サムケン

1- 2 にてなさる
1- 2 にて□なさる

2- 3 そくせきを
2- 3 あしあとを
*過去データの用例に倣いました。

6- 8 ゆうけの
6- 8 ゆーけの
*「由宇気(ゆうけ)」と書かれると迷ってしまいますが、てびきp18の5にも「由布子(ユーコ)」の例がありますので、ここは「ユーケ」で。

13- 7 はおーき゛て゛
13- 7 うせんて゛
*「羽扇(うせん)」は諸葛孔明のせいでわりと有名な言葉みたいですね。

なにかありましたらぜひコメントを。

   みあーた

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

自己反省です。
「にてなさる」はどうも自分でもしっくりこなくておかしいなあと思ってはいたのですが、淮さんからこっそり耳打ちしてもらいました。
てびきp38~39の「いの省略」のことをすっかり失念してました。ごめんなさい。ここはもとのままで。

  みあーた

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

みあーたさん、こんにちは。
丹波をたにわと読んでいたの自分だけ!?ということに気付いて少々孤独感にさいなまれています。
たにわと信じて疑いもしてませんでした・・・

ルールを理解できていない気がしたので質問にきました。すみません。

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに変えるとき、語頭以外のハ行をワ行に変えるのが原則ですよね。
たとえば、「難波」は現代での一般的な読みが「なんば」、古語が「なには」、現代仮名遣い表記の古語が「なにわ」なので、丹波もそうかなと思うのですが。

地名の場合は現代仮名遣いにしなくてもいいということですか?

秧(なえ)

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

秧さん、こんにちは。
もう、最近は「こんにちは」という語をみるだけで「たには」を思い出してしまいます。

秧さんのおっしゃるルール、あいにく私知らなくて、いま必死にてびきと指導者ハンドブックをめくっているのですが・・・。

で、指導者ハンドブックの2章p24を読んでいて、「あっ! 新潮国語辞典を見るのを忘れてた!」と気づきました。あわててめくると

  たには【《丹波】「たんば」の古名

とあり、凡例を見ると

  二 見出し語は、現代語古語を問わず、原則として、現代仮名遣いで表記した。  主要な語は、歴史的仮名遣いの空見出しを立てた。

ということで、今のところ「たには」は歴史的仮名遣いではないというキモチが強くなっています。なにか読み間違えしてたら辞書に強い方、コメントください。

   みあーた

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

みあーたさん、秧さん、こんにちは。

昨日、古事記の講座がありましたので、先生に「〈たには〉を現代仮名遣いで書くと〈たにわ〉になるのでしょうか」と伺ってみました。

先生は「〈たにわ〉にはならない」と仰っておられました。更に「〈たんば〉は音読みではないのですか」とお聞きしたところ、「〈たには〉の撥音化で〈たんば〉になった」とおっしゃっておられました。

そういえば、「たんば」は『大言海』や『新潮国語辞典 現代語・古語』などでは和語名詞になっていますね。

>語頭以外のハ行をワ行に変えるのが原則
「たには」は原則から外れているのかもしれませんね。
『先生のための古典文法Q&A100』に興味深いことが書かれていましたので、画像を添えました。見えますでしょうか?

ここに書かれている説明から考えてみたのですが、「難波」は現代語に残っているので現代仮名遣いでは「なにわ」と書き、「たんば」と変化した「たには」は現代語に残っていないので「たには」と書く、ということではないのかなぁ~と思うのですが。

点訳って本当に勉強になりますね!

[追記]
『言海』ではなく『大言海』でした。失礼しました。
訂正いたしました。

は行音

*ハッチー*

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

みあーたさん、ハッチーさん、こんにちは。
お手間をとらせてすみません。
別に現代仮名遣いにしなくてもいいわけではないんですね。
和名抄みたいな古典もあがっていたので?となったのでした。

ハッチーさん、ありがとうございます。
「そこはかとなし」は現代語に残っていないというところに衝撃を受けました(そこか)。小説なんかでは(特に古文調のものでなくても)たまに出てくるイメージでした。

現代語に残っていなければそのまま読むというのは初めて聞いたので、へーと思いながら辞書の歴史的仮名遣い一覧(ちなみに三省堂の古語辞典第三版小型版です。こんな一覧がついてるの初めて気づきました)を見てましたが、「もとほる」みたいな現代に残っているとは言い難そうな単語も入っていて、余計に謎が深まるばかりです。

懸案の丹波も、たにわで載せている辞書もあるみたいですし、専門家とか詳しい人でも意見の分かれるところなんでしょうか。

秧(なえ)

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Re: 姫:4巻・第1回まとコメ

ハッチーさん、興味深い資料を見せていただきまして、ありがとうございました。もう、そういうルールがあることもわかっていなかったので、口が開きっぱなしです。

秧さんもすばらしい問題提起をありがとうございました。普段ぽや~んとしてあまり脳を使っていないものですから、汗が出ました。

「丹波」を「たには」と読むか「たにわ」と読むかは、今のところ読み手に任されているといったところでしょうか。どちらもアリなら、修正見落としのミスを避けるためにもこの本では「たには」で参ることにいたしましょう。

   みあーた

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