名古屋城木造天守閣模型を作る(95)

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4層までの床張りと壁ができましたので、エレベーターシャフトを作ります。
ここからは虚構と現実の入り交じった書き方になります。模型には無いものも有るかのように書かれていますからご承知おきください。

エレベーターシャフト用に空けた穴は40ミリ×37ミリです。実寸に換算すると、3.3メートル×3メートルぐらいです。
展示用の荷物も運ぶので人荷用エレベーターとします。
二方向出入口タイプで、三層だけが南側の扉が開きます。
扉は2枚戸片開きです。
カゴ内寸は、幅22ミリ×奥行29ミリ×高さ27ミリです。
実寸に換算すると、1.8メートル×2.4メートル×2.2メートル程度です。

地階は江戸エリアと令和エリアを明確に分けていません。
御用御蔵と呼ばれる部屋が令和エリアとなりますが、床も壁も変更はせず、エレベーター入り口も御門風のデザインとします。

ヒノキ材でエレベーターシャフトを作ります。

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床に接着します。

シャフト西面に壁を2枚立て、パイプスペースを作ります(赤丸部分)。
ここは給水管・配水管・スプリンクラー配管・空調用配管や電線・通信用光ケーブルなどが通ります。地階から四層まで同じ場所に有ります。

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エレベーターホールは狭いのですが、特に出入りに不自由するほどではありません。
フィギュア(ピーエムオフィスエー 1/80超ミニフィギュア)を3体置いてみました。大人のフィギュアの身長は実寸換算で177センチほどです。

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二層から上はスチレンボードでシャフトを作ります。

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シャフトに1ミリ厚のスチレンボードを貼り付けます。

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初層のシャフト穴にはめ込みました。

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壁面との間に1ミリ厚のスチレンボードで壁を作ります。

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米松の薄板を貼り付けます。

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壁面とシャフトの間はパイプスペースですが、ここの空間は広いので他にも利用します。
スプリンクラー配管にはアラーム弁が付いていますので、不用意に触れないように壁で囲みます。
シャフト内の白い箱はカゴです。
エレベータードア横の白い箱は補助散水栓とAEDですが、これは後で付けます。

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二層も同様に作ります。
二層から四層までは高さが7メートルほど有りますので、各層を2階建てにします。
2階の床は下の階が見えるようにスモークのアクリル板で作ります。

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アクリル板を置いたところ。

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アクリル板の上に二層2階のエレベーターシャフトを両面テープで接着します。

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アクリル板の取り外しは小さな吸盤を使います。

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二層2階も下の階と同じように壁を作ります。

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三層1階です。

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三層2階です。

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四層です。
シャフトと壁の間はパイプスペースです。

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エレベーターシャフトは地階から四層まで一本の管でできていますが、この模型では層を積み上げる都合上バラバラに作ってありますので、途中でずれないか心配です。
地階に小さなLEDライトを置いて、四層から眺めて見る事にします。

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四層から地階を見たところです。
ずれていないので一安心。

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昭和実測図(名古屋城総合事務所蔵)の黄色にペイントした部分が令和エリアです。
綠色の部分は江戸エリアと令和エリアを隔てる壁で、江戸エリア側から見ると引き戸ですが、開ける事はできません。
各層北西角の一間だけは引き戸が無く、江戸エリアと令和エリアの通行が可能です。

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江戸エリアからこの通路に入る際に令和エリアが目に入らないように短い通路を作ります。
正面の壁には「是より先 令和時代」の張り紙が貼って有ります。不用意に令和エリアに入らないようにという配慮です。

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初層から四層まで通路を作りました。
令和エリア側の出入り口にはエアカーテンの装置が取り付けてあります。
令和エリアは空調設備が有りますので、冷気・暖気を江戸エリアに逃がさないためです。

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次は三層1階にトイレ、ベビールームを作ります。

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