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姫:1巻・校正終わりました

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姫:のみなさん、こんにちは。先日まとめた1巻をバオバブさんに見ていただき、校正が終わりました。以下は校正に送る前の段階で入れた修正です。

p14 たちあがって → たちのぼって(上る)

のろい → まじない(呪い)

われっとー → わ□れっとー(倭列島) わかりやすいほうに統一します。

なかの□ま → なかのま(中の間) 奥の間と同じ扱いで。

やるき → やる□き(やる気)

いで□みて → いでみて(出で見て) 複合動詞かと。

いそ□たける → いそたける(五十猛) 五十が和語、というか、一続きで人名

ねの□くに → ねのくに(根の国) 表記辞典

みあい□まして → みあいまして(御合いまして)

p137冒頭の旧時本紀のところ、秧さんに教えていただいた近代デジタルライブラリーなるサイトがたいへん参考になりました。この文章の主語はホアカリ。タカミムスビのあとの棒線が意味をわかりにくくしているので省略し、さいごの「あれます」の前の“みこと「を」”の「を」は「が」と考えた方がいいのではと思い、とりました。

「ない」は「地震」に振られたルビですが、馴染みのない言葉で「地震」を連想しにくいので2回目以降でも「ない(じしん)」としました。

「桁行三間」の「間」には「けん」のルビがありますが、「三間」なので「さんげん」とします。

最初の「夫婦」に「めおと」のルビがあったのでぜんぶ「めおと」になっていましたが、適宜「ふーふ」にしました。

すーじゅーにん → すー10にん (面倒なので数字で統一)

ふおー → ちちおー(父王) 直近に「父の」とあるのでわかりやすく

かむ□さる → かむさる(神去る) 動詞です。

なかがきの「イヨであるかトヨであるか」は誤植ではなさそうです。本書では「台与(とや)」ですが、「イヨなのかトヨなのか」というのはこの時代を論ずるときによく言われる定番の疑問だそうです。まさにそのままで検索をかけるとヒットしました。

===============

以下、校正者様からのコメントです。

1.「スセリビメ」と「スセリヒメ」の2種類があり不統一です。できれば「ヒメ」で統一してほしいのですが。
 → スセリに関しては「スセリビメ」という呼び方がポピュラーなので(『信長の野望』といった有名ゲームや、カードゲームにも出てきます)、統一したほうが読みやすいということなら「ビメ」で統一します。(姫のほうにルビがないし)

2.「イツノチワキチワキテ」が非常に読みづらいので、無責任ですが適当にあけてほしいです。
 → 原本p57の古事記引用部分です。切り方がわからない旨の説明はしましたが、ユーザーサイドで「読みにくいので適当に切って欲しい」というのもわかります。
「威風堂々と道をかきわけかきわけて」と解されていますが、これはマオリ語の「イツ・ノ・チワキ・チワキ」、ITU-NAU-TIWHAKI-TIWHAKI(itu=side,away;nau=go,come;tiwhaki=expand,open)、「前方へ前方へと進んで行った」 の転訛と解せるそうで。ということは「いつ□の□ちわき□ちわきて」なのかな? どこで切るかアイディアありましたらお願いします。

3.「マヲシテ  マヲシキ → モーシテ  モーシキ」(ここだけ古文の仮名遣い)
 → 原本p93の古事記引用部分です。「白(まを)して」「まをしき」がまさか「申して」「申しき」だとはピンとこず、修正漏らしてしまいました。

4.本書とその続編とを一気に読みたいのが人情というもの。そこでお願い。もし皆さんが了解されるなら、続編の完成を待って一挙に登録・アップしていただけませんか?サピエや日ラ情文は、そういう臨機応変な、読者本位の処理を期待できないのです。無理ならしかたありませんが、どうぞご相談・ご一考ください。
 → 1巻のあとがきが「なかがき」になっていることからも、2巻とセットでいいと思います。データ作りの参考のために完成データはBasingRoom内からダウンできるようにしますが、サピエへのアップは1、2巻がそろってからでよろしいでしょうか。

==============

というわけで、1週間ほどいただいて特に上記2番あたりのご意見をいただきましたら1巻の完成データをアップしたいと思います。

   みあーた

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秧さんのユーザアバター

Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、こんにちは。
校正お疲れ様です。
的外れかもしれないですが、少し疑問に思ったことがあるので書き込みます。

・hime103B 1-7、Bファイルではあまくだし□まさしむとなっていますが、みあい□まして → みあいまして、ということは続けるのではないでしょうか。

ここ、私が確認担当だったのですが、続けるか悩む→とりあえず置いとく→そのまま忘れる、というのをやらかしたのを思い出したので申告しておきます。
私が見落としただけですでに修正済みだったらすみません。

・p137冒頭、漢文はさっぱりなので勘違いかもしれませんが、文章の主語はホアカリではないのでは?

トヨアキツシが「妃」である前半の主語はホアカリではありませんし、後半も「誕生」のあとにホアカリの名前が来ているので、目的語っぽい気がします。

ただ、語順のことを言いだすと、原文を書いた人は前半も後半もトヨアキツシが主語のつもりだったのではという気もします。
姫命ヲ妃ト為テ、なので、訓点を打った人は多分オシホが主語のつもりだったのではないかと思いますが。

ついでに言うと「ある」は生まれるとかいう意味の自動詞であって他動詞ではないので、その点では後半はホアカリが主語っぽくも見えるんですよね。

自分で書いていてわけがわからなくなってきましたが、ホアカリが主語だから「を」じゃなくて「が」というのはほんのちょっとだけ、納得いかないような・・・

・イツノチワキチワキテですが、個人的には
いつの□ちわき□ちわきて
を推したいです。
この言葉、日本書紀では「稜威道別道別」と表記されていますので、元がどうあれ、日本書紀が書かれた段階ではすでに「威風堂々と道をかきわけかきわけて」と解釈されていたのだと思います。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991091/33

また、「稜威(いつ)」「道別く(ちわく)」が収載されている辞書は存在するようですので、現代でもその解釈がメジャーなのだと思います。

http://kotobank.jp/word/%E5%8E%B3%E3%83%BB%E7...

http://kotobank.jp/word/%E9%81%93%E5%88%A5%E3...

というわけで、しいてマオリ語で解釈しなくてもいいのではないかなと思いました。

秧(なえ)

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みあーたさんのユーザアバター

Re: 姫:1巻・校正終わりました

秧さん、コメントありがとうございます。

ちょうどバオバブさんとのやりとりで変更がありました。

1.まず、「ビメ」ですが、「ビメ」と「ヒメ」の書き分けが2巻のほうにもあるので、カナ表記だとわかりにくいけれども両方使うことにしました。なので、この件は「スセリヒメ」「スセリビメ」に戻します。

2.「いつのちわきちわきて」ありがとうございます。私の脳内では「血湧き血湧きて」になって困ってました。

で、「あまくだし□まさしむ」のままでした。「まさしむ」が広辞苑「ます」のなかの“動詞の連用形に添えて尊敬の意を表す”自動詞?ならば、複合動詞で続けなくちゃならないですね。同じところに書いてある“「ある」「いる」の尊敬語”と間違えていました。直します、ありがとうございます!

p137冒頭の天神本紀、私も漢文は(も)苦手なので(だから個人点訳じゃなくてグル点にもってきたという経緯もあり)、秧さんが教えてくださった右ページと、それに該当しそうな現代語訳を検索し検索しのやっつけ仕事でした。
引用部分の前にくるのは「アマテラスオオミカミがオシホミミを後継者にしろと言いました」という話。で、「オシホミミはタカミムスビの子のオモイカネの妹であるトヨアキツシヒメを妃にして、ホアカリをお生みになった」というのが引用部分かと思います。でもさいごに「之時…」とついていたりして混乱が増すのですが。「生む」といえば女性だけと思いがちだけど、神話では男神も生むので問題ないかと。
・・・・・・と、ここまで書いて、自分が最初に書いたときに「オシホミミ」と書きたかったのに「ホアカリ」と書いているじゃないか!と気付きました!!!がーん!

きゃー! どうか見捨てないで~!

   みあーた

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、お世話様です。
次々と纏めが続いてご休憩とはなかなかいかないようですね。

「いつのちわきちわきて」の件、一件落着で良かったです。『古語大辞典』の画像アップのテストをしてから、と思っていたところでした。

Bファイルを拝見して2個所ばかり気になっているところがあります。
修正リストに有りませんでしたので、とりあえず申告させていただきますね。

・原本p93 「あひまして」が旧仮名になっていました。
・原本p137 「爲妃」が「みめと■なして」となっていました。『先代旧事本紀』の訓みは「みめと■して」になっています。ご覧になった画像が見づらいためにそうなったのかなと思いますが。

引用元である『日本書紀』(岩波古典文学大系本 p163)でもこの部分は「して」と訓まれていますので、それに倣ったほうがよいのではないかと思います。

もう1つ、悩むところは「出で見て」ですね。以下参考までに。
古い時代の文献では、連用形接続であっても、単なる動詞の連続ととらえることもあるようです。

『古事記』(新編古典文学全集 p81) の現代語訳は、「須勢理毘売が出てきて大穴牟遅神を見て」と目的語を補って訳されています。

又、『新版 古事記』(中村啓信注)では、「須勢理毘売が出て見て」と訳されています。

ご検討いただければと。
以下、『先代旧事本紀の研究』の画像です。拡大してご覧ください。(鶏婆)

先代旧事本紀

*ハッチー*

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

ハッチーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。いろいろ勉強になりまくります。

>原本p93 「あひまして」が旧仮名
 → あれ? なぜもらした? 現在「あいまして」としてあります。これでいいんだよね?

・原本p137 「爲妃」が「みめと■なして」
 → 『先代旧事本紀の研究』すごーいどうやったら拡大ができる画面をアップできるの? いやいや、本題は「為シテ」ですね。たしかに、先に参考にしたほうは送り仮名的に「為」の右下に「シテ」があったので、「なして」だと思ったのですが、添付してくださった画像では読み仮名としての位置に「シテ」があるのですね。そういう目で見たうえで他のサイトの現代語訳をいろいろ見て回ると、「ミメト□シテ」なのですね。納得しました。

・「出で見て」
 → ご検討をと言われたらもう速攻切りたくなります。切っていいですか。

   みあーた

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みあーたさんのユーザアバター

Re: 姫:1巻・校正終わりました

もう、自分で書きたくないけれど書かなくちゃ。
読み直していて、最初の「スセリ姫」(p100)にはルビがないのですが、あとのほうの「スセリ姫」(p194)には「びめ」のルビ発見。2巻に出てくる姫たちは「ひめ」のルビがあるのですが、スセリに関してだけは「比売」でも「姫」でも「びめ」?
どなたかこの件についてご意見ありますか?

   みあーた

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、こんにちは。
ホアカリはオシホミミの誤記だったんですね。
しかしそれだと、「あれます」の前の「を」は~という文の意味がわからないです。理解力なくてすみません。

それと、意味不明な文章をお目にかけてしまい申し訳ありませんでした。
私もみあーたさんと同じく、「オシホミミはタカミムスビの子のオモイカネの妹であるトヨアキツシヒメを妃にして、ホアカリをお生みになった」ということだと最初思っていたのですが、そのあと書き込んでいるうちに必ずしもそうとも言い切れないのでは・・・?と思い出して迷走してしまいました。
(自分の文章読み返して何言ってんのこいつと思いました・・・)

ハッチーさん、ありがとうございます。
参照した画像に振り仮名がなかった+為を「して」と読むとは思わなかったので間違えてしまいました。
ちゃんと調べてきてくださった方の登場で安心しました。
私も画像が拡大したのにはびっくりでした。

秧(なえ)

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、秧さん こんにちは。
画像の件は、実は怪我の功名なんです。

小さく加工したしたものをアップしたつもりだったのに、間違えて元の画像を添付してしまっただけの話なんです。

アップされた画像が見づらかったのでクリックしてみたら拡大されちゃって、ラッキー!!と思った次第です。 \(~o~)/

*ハッチー*

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

遅くなりましたが、ご指摘いただいた箇所など修正して、1巻のデータをアップしました。秧さん、ハッチーさん、ありがとうございました。

(1)すせりひめ→すせりびめ(bime)に統一

(2)いつのちわきちわきて→いつの/ちわき/ちわきて

(3)あまくだし/まさしむ→あまくだしまさしむ

(4)あひまして→あいまして

(5)みめと/なして→みめと/して

(6)いでみて→いで/みて

(7)あま/てらす→あまてらす(これは私の辞書引き不足です。メンバーさんからも疑問をいただいていたにもかかわらず、表記辞典を見て天照大神のみ続くと思い込んでいました。校正者様からも「まあいいんですけど」という扱いをうけていたのですが、先日広辞苑で自動詞であることを発見。ガーン。大変失礼いたしましたっ!)

サピエにはもうしばらくアップせずにおくと思いますので、2巻をやりつつ何か気付いたことがありましたら、遠慮なくご指摘ください。

みあーた

kishin1-bse
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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、色々とご苦労さまです。

1巻の完成データをありがとうございます。
この手の難しい参考データは私の宝物です。

ちょっと気になったのですが、
1巻、2巻、3巻の内容の順位が本文と違う
ようにおもえました。

hime2巻が1巻の内容
hime3巻が2巻の内容
hime1巻が3巻の内容となっているようです。

私の見間違えでしたら平謝りです。

検索する分には支障はないので手元で変更も
できますので重きにおかずにおいても良いですね。
一筆ご報告までです。

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

愛さん、こんにちは。うはぁ、私のやらかしそうなミスだぁ!と思って青ざめたのですが、私のパソでは再現できな…い?

データは「Kishin1-bse」のなかに3つ入っていて、
  Kishin101.BSE ----- 1巻
  Kishin102.BSE ----- 2巻
  Kishin103.BSE ----- 3巻
です。やっぱりおかしかったら言って下さい。サピエにアップする前にどうにかしないと。

   みあーた

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん

驚かせて申し訳ございませんでした。

3回もやりなおしたのに何でそうなったのか
不明です。
息子に見てもらったら正常にデータがでました。
今は冷や汗タラタラ状態です。パソが怖いです。
なんとも申し訳ございませんでした。

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

みあーたさん、こんにちは。
『姫神』の纏め、お世話様でした。今後の参考にデータ戴きました。
いまさらですが、T・エディタでのbseデータの利用法を最近知って、便利に使わせていただいております。

又また鶏婆がスセリでて申し訳ないですが、気づいたところが2個所ありました。
kishin103 (p194)
61-4 よばひて
※ 現代仮名遣いですと、「よばいて」。

61-12 やっこ
※ 『古事記』での読みは、「やつこ」。
『古語大辞典』(小学館)に『古事記』の例があがっており、促音での読みは近世以後になるようです。

宜しくお願い致します。

*ハッチー*

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Re: 姫:1巻・校正終わりました

愛さん、何事もなかったようでよかったです! 私は自分の粗忽さが身にしみる日々ですので、またやっちまったか!と思ったのですが。私にも似た経験がありました。そのときはBESデータだったのですが、フォルダのなかでファイルを閉じると、反転したアイコンがなぜかひとつ下のものに先回りして移動していることがあり、自分がいま開いていたのが何のファイルなのか混乱したりして。

ハッチーさん、ハッチーさんが鶏婆でいてくださるおかげでデータの完成度が上がって嬉しいです。
「よばひて」は完全に見落としチェックもれorzガックリ
「やつこ」はええっそうなの?!といった驚愕レベル。先日図書館から邪馬台国関連の本を借りてきてみたのですが、私が読むべきは古事記解説でしたね。3巻からは古事記引用がなくなるからちょっとほっとしてます。またよろしくお願いします。

おっとっと、メンバーのみなさん、すみませんが各自のデータに2箇所、修正をいれて使って下さいませ。

   みあーた

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