龍:『コルバトントリ』アップ

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『オレンジ~』は最後の素読みを省略しちゃったのですが、こちらは素読みも頑張りました。そうしたら恥ずかしいミスを何点か発見でき、分かち書きも少し丁寧に見直すことができました(笑)。

関西弁で悩みました。
最後までわからなかったのが「ちゃう」でした。「=違う」だと思うのですが、「あれちゃう?」という使い方だと「=あれじゃない?」みたいで。
点訳通信70号(2011年3月31日)を参考にしました。
「ぎゃーーー」などは、最初「ぎゃああー」のようにしたかったのですが、やはり最後は「ぎゃー」で終わらせました。

「コルバトントリ」というのは、フィンランドのサンタクロース関係の山だそうです。冒頭のイラストを見て、作品のイメージが閃きました!(読んだあとは混沌…)
この文学界10月号に、山下澄人『砂漠ダンス』の解説を佐々木敦が書いているのですが、今までで一番わかりやすかった気がしました。でも副題の「永遠の石蹴り遊び」というのはピンと来ません。私はこの作家は演劇の人だし、「ことば」の実験「表現」の実験をしているのだと思っています。わかろうなんて思う方がそもそも無理と。

確認の方、よろしくお願いします。(淮)

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

淮さん、やっと自分の入力分がすべて片付きました。ので、遅ればせながら『コルバトントリ』の確認を担当させていただきますね。

   みあーた

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

みあーたさん

忙しいのにありがとうございます。
短いのだけが、取り柄かも。
まあ、候補者にならないと当選しないのだから、宝くじみたいなものか。(ああ、また意味不明なことを言ってしまった)(淮)

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

淮さん、確認しました。なんでしょう、このわけのわからなさ。それでも候補になるということは、候補になるだけのなにかがあると権威の方々が判断しているってことですよね。うーん、うーん、最後の方はもう、誰視点とかすっかり追うのをあきらめましたよ。

関西弁に関しては特にひっかかるところはありませんでした。気になったのは以下の3点だけ。それもいつもの重箱の隅つつきだけです。

47- 5 「あいつ□めし□くうとったわ」
*この「食うとったわ」は「くーとったわ」にはならないのでしょうか。実はいまだに音便についてよくわかりません。「食う」が「食っとったわ」にならずに「食うとったわ」になるなら「くーとったわ」なのか???と思ったのですが。

90-10 ふ゛うんと
*「ブゥンと」ですが、特にこの「ゥ」を「う」で書くことはできないのではないかと。というわけでつまらない書き方だけど「ぶーんと」かな。

110-13 かみに□はくはつか゛
*「髪に白髪があった」なので「しらが」でどうでしょう。

   みあーた

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

みあーたさん、こんにちは。

確認ありがとうございました。
山下澄人を読むのは初めてでしたよね。絶対みあーたさん好みじゃないとは思ってました。
演劇はお好きでしたっけ?昔、行間を楽しむ(?)ような演劇を観てた時期があって、意味など考えずに観てました。私はそんなノリで読んでます。

・「くーとったわ」にします。「くうていたわ」と考えたら、てびきP14【備考2】ですよね。
・「ブゥンと」、カタカナだったのでカタカナのままかと思っていたのですが、『指導者版ハンドブック「第2章 語の書き表し方」』P17の例「クウン」の点字解答が「くーん」でしたので、「ぶーんと」にします。擬声語・擬態語扱いの方が優先なんだ!説明でわからなくて、用例でやっとわかりました。
・「髪に白髪があった」。う~ん、多分「全体が白いなら、はくはつ。一部ならしらが」なので、9:1で「しらが」なんでしょうね。個人の好みでいいなら「はくはつ」にしたいです。個人的な感じ方ですけど、どうも「しらが」って表現に小さな小さな悪意を感じるのです。微妙であるなら「はくはつ」にしたいです。

修正してBファイルをアップします。
みあーたさんのおかげで一番乗り。
この大穴よりも、これから『穴』で頑張ります。(淮)

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

淮さん。
読み始めて、「これは途中でやめたら再開するのにエネルギーがいる」と思って、一気に読んだのでした。
今回の第150回の候補作への感想がアップされているサイトを見てみたら、「いつも山下澄人には泣かされるけど、今回もまた涙が出ました」という人がいて、ああ、わたしには山下澄人を受容するレセプターがないのだなあと少々寂しい気持になりました。
演劇は、年代的に回数としては下北沢の小劇場によく足を運びましたが、好きだったのは大劇場でやる蜷川幸雄なんかのほうでした。隅の隅までたっぷりしっかり味わえる感じが「お得感」があって。三つ子の魂百まで。だから未だに翻訳小説よりも日本の小説に惹かれるのでしょう。貧乏性だな。

「白髪」の読みは、入力者のお好みでどうぞ(^_^)

   みあーた

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

淮さん。
読み始めて、「これは途中でやめたら再開するのにエネルギーがいる」と思って、一気に読んだのでした。
今回の第150回の候補作への感想がアップされているサイトを見てみたら、「いつも山下澄人には泣かされるけど、今回もまた涙が出ました」という人がいて、ああ、わたしには山下澄人を受容するレセプターがないのだなあと少々寂しい気持になりました。
演劇は、年代的に回数としては下北沢の小劇場によく足を運びましたが、好きだったのは大劇場でやる蜷川幸雄なんかのほうでした。隅の隅までたっぷりしっかり味わえる感じが「お得感」があって。三つ子の魂百まで。だから未だに翻訳小説よりも日本の小説に惹かれるのでしょう。貧乏性だな。

「白髪」の読みは、入力者のお好みでどうぞ(^_^)

   みあーた

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

あらあら、手がすべって瞬時に2回クリックしてしまったようでコメントがダブってしまいました。悟空さん、もし気付いたら削除してください。

せっかくなので他のことも書きます。
オレンジで作中に引用されていた『シャーロットのおくりもの』を読み終わりました。表紙のイラストからしてシャーロットというのは女の子かブタの名前だと思ったのに、まさかのクモの名前だったとは。そしてクモがえらくエレガントでおどろきました。1頁目から「できそこないの子豚は始末するぞ」とお父さんが斧を持ち出すシーンでびっくり。子ども向けの本とはいえあなどれないスリリングな展開。楽しめました。

   みあーた

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Re: 龍:『コルバトントリ』アップ

作品紹介を書くのを忘れていました。
また、校正者欄にみあーたさんの名前を入れるのを忘れたので、Cファイルにしました。

『コルバトントリ』山下澄人著(文學界2013年10月号)
 第150回芥川賞候補作。
 空はとても晴れている。薄い雲もない。白い月が出ている。見張りが喘息で寝込んでいるのだ。
 ぼくは焼けこげたお城の前の、川のようなもののへりに立って、水の中にいる鯉を見ている。水に空が光っている。それでも水の中はよく見える。鯉はとても大きくて黒くて魚雷みたいだ。

みあーたさん

>「いつも山下澄人には泣かされるけど、今回もまた涙が出ました」という人がいて、

その後に、「~~なんて分析より、音楽を聞くようにただ読めばいいのだと思う。」と続いていて、それには共感できますが、泣くというのは?

下北沢の小劇場はあまり行った記憶がないのですが、蜷川幸雄(見たことないのに!笑)よりはそっちかも。私は池袋のアマチュア劇団が多かったです。商業演劇はもらったチケットで1回だけ。また安部公房の前衛的な舞台は印象深かったです。(淮)

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