ウミネコさん、みのりさん、淮さん、こんにちは
『藍千堂』シリーズ、最終話です。
宜しくお願い致します。
著者の公式HPに
「単行本近日刊行予定です」と明記されていました。
アンテナを高くしておきます。
データ
タイトル:百代桜
著者名:田牧大和
雑誌名:オール讀物 2013年7月号より抜粋
内容紹介:和菓子屋『藍千堂』シリーズ、最終話。兄さんは、桜が好きだった。蕾が膨らみ始めると、そわそわと落ち着かなくなるのは、毎年のこと。眺めて楽しむだけではつまらない、食べて桜を楽しめる菓子を作れないか、なぞと言い出す始末だ。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.07.31 (水) 14:57 by ウミネコ奈緒さん、こんにちは。
ファイルお預かりします。
藍千堂シリーズというと、3作目ですか?
「父の名の祝い菓子」「迷子騒動」が藍千堂シリーズですよね?
(ウミネコ)
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.07.31 (水) 16:28 by 奈緒ウミネコさん、こんにちは
>藍千堂シリーズというと、3作目ですか?
>「父の名の祝い菓子」「迷子騒動」が藍千堂シリーズですよね?
ウミネコさんにお願いしたのは、24年9月号の「父の名と祝い菓子」からでしたでしょうか? その前に淮さんにみていただいていた4作があって、今回が7作目になります。
22年11月 四文の柏餅
23年4月 氷柱姫
23年9月 寛太の羊羹
24年3月 弥生のかの女
24年9月 父の名と祝い菓子
25年3月 迷子騒動
25年7月 百代桜
宜しくお願い致します。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.02 (金) 20:35 by ウミネコ奈緒さん、みのりさん、こんにちは。
「藍千堂シリーズ」、私が入る前からのものなんですね。
途中からお邪魔したわけですか・・・
「百代桜」確認しました。
修正したところは以下の通りです。
(9-9)そー□して → そーして 他に(71-9)
「そして」の意と思います。
(11-17)えど数1の → えど□数1の
(20-15)いきつ□もどりつ → ゆきつ□もどりつ
(21-15)いきづまって → ゆきづまって
「行く」の読み方については、「指導者ハンドブック第2章・語の表し方編」に載っていました。
(23-3)はる□ぼっちゃま、 → はるぼっちゃま、 他に(27-17)(48-15)
(23-9)こー□ぼっちゃま。 → こーぼっちゃま。 他に(48-11)
「晴」「幸」は愛称扱いと思います。
(23-7)おもいついた□ほどだよ。 → おもいついたほどだよ。
(32-6)あたいも → ねも
「値段」の「ね」と思います。
(39-8)はい□うずくまろーと → はいつくばろーと
「這い蹲る」→はいつくばる
(46-8)こころ□いき、 → こころいき、
心意気は1語だとおもいます。
(50-7)「とりかえそーと□して → 「とりかえそーと
(69-16)うすらざむさが → うすらさむさが
表記辞典にあります。
(71-15)くるし□まぎれに → くるしまぎれに
表記辞典より
「菓子司」
私は菓子は和語だと思っていました。漢語でしたら切るんですね。勉強になりました。
「夕飯」
うーん。私なら「ゆうはん」にしちゃうと思います。
男性でも砕けて言うときは「ゆうめし」ですが、普通にいうときはどうかなと・・・
「塩味」
「えんみ」・・・ 辞書を見ると、料理で使う言葉として載ってますね。
でも普通は「しおあじ」ですよね。私なら「しおあじ」にしちゃうけど・・・
「町中」
まちじゅうでいいと思いますよ。文の流れからもそれで正解と思います。
「紫蘇」
48-10のルビは紫蘇のルビではなく、茂市のひとり言のなかで紫蘇のことを「やつ」と言ったわけですよね。
ですから他は「しそ」でいいと思います。
「荒げた」
「あらげた」でいいみたいですよ。「あららげた」と読むのは「荒らげた」と送り仮名に「ら」が入るようです。
(ウミネコ)
momoyo_bRe: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.03 (土) 09:43 by 奈緒ウミネコさん、みのりさん、淮さん、こんにちは
ウミネコさん、確認有難うございました。
>(9-9)そー□して → そーして 他に(71-9)
「そして」の意と思います。
「そーして」とは別に「そして」が何度も出てきているので、著者は「そーして」と「そして」は使い分けていると考えました。
>(11-17)えど数1の → えど□数1の
にほん数1、せかい数1はつなげて、くらす□1、ふらんす□1は空ける。この区別を忘れてしまいました。どうでしたっけ??
(編集)思い出しました。発音上で切れ目があるかどうか、でしたよね??
>(23-3)はる□ぼっちゃま、 → はるぼっちゃま、 他に(27-17)(48-15)
(23-9)こー□ぼっちゃま。 → こーぼっちゃま。 他に(48-11)
「晴」「幸」は愛称扱いと思います。
「さん」「様」などの場合では愛称扱いをつなげますが、「ぼっちゃま」「おじさん」などは拍数で分けると思います。「はる」「こう」は2拍ですが、自立性の強い2拍として分けると思います。
『てびき』53頁備考2「源叔父 げん□おじ」
>(23-7)おもいついた□ほどだよ。 → おもいついたほどだよ。
「ほど」には助詞と名詞があって、助詞はつなげる、名詞は切るんですよね。
ここは、広辞苑 「名詞の③物事の程度や数量の度合を示す。の①ころあい、程度 」と思いました。
>(32-6)あたいも → ねも
「値段」の「ね」と思います。
「あたい」で引くと「価」も「値」も出てきます。語源由来辞典では、値は物の値打ちにつけたまっとうな値段、価は商人がつけた売値」となっています。
>(46-8)こころ□いき、 → こころいき、
心意気は1語だとおもいます。
表記辞典では「こころ○○」と言うのは「心覚え」「心配り」など、みな区切られています。「意気」も2字の漢語で、「男意気」と言う言葉もあるので切るのでは?
その他の箇所は、納得です。
>(39-8)はい□うずくまろーと → はいつくばろーと
「這い蹲る」→はいつくばる
特にここの表現がひっかかって仕方なかったのですが、「蹲る」に「つくばる」と言う読みがあるとは・・・。「舅姑」の「きゅうこ」に次いで今夏2度目の落ち込みです。
みのりさん、宜しくお願い致します。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.03 (土) 17:03 by ウミネコ奈緒さん、こんにちは。
奈緒さんばりの鋭いご指摘ですね。
あらためて考えてみました。
>「そーして」とは別に「そして」が何度も出てきているので、著者は「そーして」と「そして」は使い分けていると考えました。
なるほど、そういう見方もありますね。
でも、本文に具体的に「そう」の指すものがあればいいのですが・・・
改めて確認してみましたが、私にはわかりませんでした。
(もう1ヵ所(61-6)を見落としてました)
>にほん数1、せかい数1はつなげて、くらす□1、ふらんす□1は空ける。この区別を忘れてしまいました。どうでしたっけ??
>(編集)思い出しました。発音上で切れ目があるかどうか、でしたよね??
私もわかりませんでした。発音上の切れ目ですか? 勉強になりました。
>「さん」「様」などの場合では愛称扱いをつなげますが、「ぼっちゃま」「おじさん」などは拍数で分けると思います。「はる」「こう」は2拍ですが、自立性の強い2拍として分けると思います。
>『てびき』53頁備考2「源叔父 げん□おじ」
『てびき』53頁備考2の2拍は、人名に続く要素が2拍の場合のことを指していると思いますので、該当しないと思います。
>ここは、広辞苑 「名詞の③物事の程度や数量の度合を示す。の①ころあい、程度 」と思いました。
新潮国語辞典によると、助詞の「ほど」は、「動作・状態の程度をいう」となってます。名詞の「ほど」は「物事の程度や数量の度合い」ですから、具体的な物事の程度があれば切りますが、本文は「こうすれば、いけるんじゃないかって、思いついた程だよ」ですから、「動作の状態の程度」と思います。
>「あたい」で引くと「価」も「値」も出てきます。語源由来辞典では、値は物の値打ちにつけたまっとうな値段、価は商人がつけた売値」となっています。
本文に「七十文」と具体的値段が出ているので、私は「ね」が妥当だと思います。
>表記辞典では「こころ○○」と言うのは「心覚え」「心配り」など、みな区切られています。「意気」も2字の漢語で、「男意気」と言う言葉もあるので切るのでは?
でも、「心無い」、「心憎い」、「心持ち」、「心弱い」などは続けてます。「心意気」は発音上の切れ目もなく5拍ですので、私は続けていいのではと思います。
(ウミネコ)
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.03 (土) 23:32 by 奈緒ウミネコさん、有難うございました。
う~ん、難しいです。
・そうして
「そのようにして」の意味で、「そう」は前に書かれている経緯全体を指すと考えたらいかがでしょう?
繰り返しになりますが、著書が「そーして」と「そして」を使っているので。
・『てびき』53頁備考2「源叔父 げん□おじ」
「源」は「源次郎」とか「源太」とかの愛称ですよね。
「源叔父さん」も「げん□おじさん」だと思うので、
「晴ぼっちゃま」も「はる□ぼっちゃま」
「叔父さん」も「ぼっちゃん」も愛称かどうかは関係なく、拍数で切れ続き(独立性の強い2拍は切ってもよい)。
・「値」に「あたい」と言う読みがあって、意味も値段なのですから、「ね」と読むか「あたい」と読むかは好みだと思います。
*「ほど」はかなり悩んだところでした。
普通につなげて読むと、おかしい感じがして、名詞かな?と思ったのですが。やっぱり助詞ですか? 実は誤植で「思いついた程度だよ」だったら嬉しかったりして。う~ん。
* こころの切れ続き、今書いていて何となく分かってきました(あるなしクイズみたいです)。
つなげる:心無い(5拍)、心持ち(5拍)、心憎い(6拍)、心弱い(6拍)
切る:心有る(5拍)、心配り(6拍)、 心覚え(6拍)
「無い」はつなげて「有る」は切る。これは「心有る裁きだ」の心と有るの間に発音の切れ目がありますね。
6拍なのにつなげる「心憎い」と「心弱い」。これは切って「こころ□にくい□ひと」としたら「憎い人」のようになるので心につなげる。
ところで肝心の「心意気」。
最初5拍なので続けると思ったのですが、意気が2字漢語なので6拍扱いで切るのかな?と思い直したのでした。
心の場合は拍数よりも発音の切れ目で決めるのですね。と言う事で、おっしゃるように「こころいき」納得です。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.07 (水) 20:36 by ウミネコ奈緒さん、こんにちは。
いつもなら、「あとは奈緒さんのよろしいように」となるのですが、もう少し考えてみました。
>・そうして
「指導者ハンドブック第3章分かち書き」に
<「そのようにして」と「そして」の二通りの意味が考えられる場合は、区切って書く方がいいでしょう>とありました。
ですから、この場合切っていいということになります。前言を撤回します。
>・『てびき』53頁備考2「源叔父 げん□おじ」
ここで言う自立性云々の話は、52頁にあるように、「人名に続く敬称・官位・造語要素」が2拍の場合のことを言いますので、「叔父」が2拍でも切るということです。ですから該当しないなどと言ってしまいました。
でも、53頁に気を取られていましたが、52頁に「人名に続く敬称・官位・造語要素が3拍以上のときは区切る」と書かれています。
ですから、「ぼっちゃま」は4拍ですので、切るのが正解ですね。
愛称かどうかは関係ない話でした。
愛称の場合続けるのは、54頁の人名に続く「さん」「様」「君」などで、「坊ちゃま」はこれに該当しないので、愛称であっても切っていいということになります。
上記2点は私の思い違いでした。スミマセン。
でも、お陰様で、大変勉強になりました。
修正は奈緒さんにお任せします。
(ウミネコ)
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.08 (木) 11:28 by 奈緒ウミネコさん、みのりさん、淮さん、こんにちは
ウミネコさん、何度も有難うございました。
みのりさん、大変お忙しいとは思いますが、ゆっくりで結構ですのでよろしくお願いいたします。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.08.22 (木) 22:22 by 奈緒スミマセン、埋もれてしまいそうなので上げさせてください。
奈緒
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.09.01 (日) 01:02 by みのり奈緒さん、ウミネコさん
大変に遅くなりまして、申し訳ありません。
拝見いたしました。
変更したのは、以下の箇所です。
22-16 あって、□それで
22-16 あって。□□それで
65-18 ありやせん。
65-18 ありや□せん。
心意気は、1語でしょう。
ぼっちゃま、ですが、自立性が強いとして、切ってもいいのではないかと思いました。
源叔父の例と、Q&Aの第2集の例などから。
読ませていただいたのは、2作だけでしたが、最後に、これまでのいきさつの原因が、見事に、納得のいく形で解き明かされて、気持ちのよい終わり方でした。
この著者の、他の作品も読んでみようかなと思いました。
-- みのり --
Re: 飲:百代桜Aファイルアップします>ウミネコさん、みのりさん、淮さん
2013.09.03 (火) 09:55 by 奈緒みのりさん、こんにちは
有難うございました。
お忙しい中、次々にお願いしてしまって申し訳ありませんでした。
>22-16 あって、□それで
>22-16 あって。□□それで
一番ミスってはいけないミスです。すみません。
>65-18 ありやせん。
>65-18 ありや□せん。
この「ありやせん」は「ありません」の方言(江戸っ子なまり)なので、続けるのではないでしょうか?
宜しくお願い致します。
このシリーズ面白かったですよ。何より毎回の創作和菓子が楽しみでした。どこかに同じようなものがあるのか作者の全くの創作なのか、食べてみたいと思いました。おっしゃるようにそれまでのモヤモヤが解決した最終話でした。
奈緒