SB:『復讐のとき愛は始まる』の完成データです。

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 たいへん遅くなりましたが、『復讐のとき愛は始まる』の最終確認が終わりました。
 迷った所ですが、

 「ヒーロン博士」は、「ひーろん はかせ」としました。「はくし」でも良いとは思ったのですが、会話分の中に使われるとちょっと違和感が有りました。これは飜訳物の特徴で、日本ではあまり博士とは呼びかけません。欧米では称号とか学位などを持っている人には必ずそれを付けて呼びかけるのがマナーになっています。「ヒーロンさん」と呼びかけると「ヒーロン博士です」と訂正を求められる事も有るとか。
 
 「1番の」は、ほとんどの方が「いちばんの」と書かれていました。私は仮名を使うのは副詞的な意味合いのある時だけで、それ意外は数字だと思っています。「一番美人」は「もっとも」と言う副詞的な意味合いの「一番」なので「いちばん」ですが、「一番の美人」となると、助詞の「の」が付いただけで副詞的な意味合いにはなりません。これは「1ばんの」とします。

 「パチェット父子」は、「ぱちぇっと ふし」と書かれている方が多かったのですが、会話文で「ぱちぇっと ふしを あまく みるのわ まだ はやいぜ」などと有ると、ちょっと違和感を感じますね。普通は「ぱちぇっと おやこを あまく みるのわ まだ はやいぜ」と言うのでは無いかと思います。と言う事でこれは「おやこ」で統一しました。漢字では関係がわかるように書かれますが、「母子」「母娘」「父娘」なども、漢字どおりに読むと変ですね。これらは全て「おやこ」でかまわないと思います。

 会話文の中の会話文意外に二重カギが使われていますが、ここは全て第一指示符としました。

 以下、気の付いた点だけです。

 上巻

きんよーの よ、 えいがかんで
きんよーの よる、 えいがかんで

がっこーの かしらもじの 
がっこーの かしら もじの

もっと おくぶかく しりたい。 
もっと おく ふかく しりたい。

おかえり なさいも いわず、 といつめた。
おかえりなさいも いわず、 といつめた。 

 ※ 帰れと命令する時は区切りますが、帰って来た人を迎える時は区切ります。

どーして いいか とほーに くれ、 
どー して いいか とほーに くれ、

かかとで りあ うぃんどーを
かかとで りあ うぃんどうを

 ※ 以前は日本語扱いで長音を使っていましたが、外来語は単純に原文通りと言うことで。

おやすみ なさい
おやすみなさい

 寝ろと命令する時は区切ります。

かれらわ みな けいむしょゆきだ。
かれらわ みな けいむしょいきだ。

おなかと だいたいの あいだの
おなかと ふとももの あいだの

さっと めを そらすと また ひそひそ はなしを はじめた。
さっと めを そらすと また ひそひそばなしを はじめた。

ぐん ちょーしゃで、
ぐんちょーしゃで、 

かんがえ させろ
かんがえさせろ

おーばー おーる
おーばーおーる

 ※ オーバーとオールの組み合わせでは無いと思いますが。

そんな もん、 くそ くらえだ。
そんな もん、 くそくらえだ。

じょーあい ふかく、 かいかつな しょーじょの なごりわ
じょーあいぶかく、 かいかつな しょーじょの なごりわ

べっどの かどに すわるのを
べっどの すみに すわるのを

 ※ 角は尖った部分が「かど」、隅っこの部分が「すみ」ですね。例えば四角い部屋の場合、外から見た尖った部分が「かど」、部屋の中から見た2面の壁が合わさる部分が「すみ」。

うったえかける ことばの 1つ ひとつが、 ふりっつの
うったえかける ことばの ひとつ ひとつが、 ふりっつの

 ※ 忠実に原文どおりに書かれていますが、原文が数字であろうが仮名であろうが、点字のルールに従います。「1つ」は「ひとつ」としか書きません。

はなしの 1こと ひとことが じぇいどの はなしと あって
はなしの ひとこと ひとことが じぇいどの はなしと あって

 ※ これも同様です。

おふろに はいって ふくを きかえたら」
おふろに はいって ふくを きがえたら」

ばす るーむに はいって、 ばすたぶに たっぷりと
ばするーむに はいって、 ばすたぶに たっぷりと

これ みよがしに せまったんだろー、
これみよがしに せまったんだろー、

わすれるのが いちばんだよ」
わすれるのが 1ばんだよ」

げいりーの こいびとに あんな ことを して、 この さき
げいりーの こいびとに あんな ことを して、 このさき

 ※ 位置的な場合は区切り、時間の場合は続けます。

まったく あくしゅみも いい ところだわね、 8ぽんも
まったく あくしゅみも いい ところだわね、 8ほんも

さいばいの ぷらんたー(だいのーじょーぬし)わ すべてを
さいばいの ぷらんたー(だいのーじょーしゅ)わ すべてを

どー して この じんせいに たえられるだろー。
どーして この じんせいに たえられるだろー。

こーこーに あたる あめりかの 5、3、4ねんせいの
こーこーに あたる あめりかの 5、 3、 4ねんせいの

 ※ 2、3のようにおおよその数は数字を続けますが、ここはひとつひとつ区切らないといけません。

ていしゃばや、 つかわれて いない わたくりきの わきを
ていしゃじょーや、 つかわれて いない わたくりきの わきを

くずれそーな、 ばたーを ふくんだ おーごんいろの、
くずれそーな、 ばたーを ふくんだ こがねいろの、

おくいきが あるので、 ばっく ぽーち 〈うらにわに
おくゆきが あるので、 ばっく ぽーち(うらにわに

かれわ なやみ くるしみ、 それが もとで
かれわ なやみくるしみ、 それが もとで

 ※ 複合動詞ととりました。

どー ぷれい するかわ ぼくしだいだ、 と。
どー ぷれい するかわ ぼく しだいだ、 と。

しないのが いちばんだ。
しないのが 1ばんだ。 

かれわ ひに ひに いらいら して きた。 
かれわ ひにひに いらいら して きた。  

それわ じぶんの かんち し えない、
それわ じぶんの かんち しえない、

 下巻

ろさんじぇるす 1991ねん
ろさんじぇるす  1991ねん

まえより いみ ふかく なって
まえより いみぶかく なって

せいこーしょから すたーと した かいしゃわ
せいこーじょから すたーと した かいしゃわ

この さき、 ちょーきかん、 
このさき、 ちょーきかん、 

うつって しまいそーな くすくすわらいの もちぬしだ」
うつって しまいそーな くすくす わらいの もちぬしだ」

らんざつ きわまりないわ。  
らんざつ きわまり ないわ。 

まちあすが あんたを わいろかなんかの つもりで
まちあすが あんたを わいろか なんかの つもりで

ぶーつ すがたの うぇいとれすに、 かどの てーぶるに
ぶーつ すがたの うぇいとれすに、 すみの てーぶるに

ふたたび、 かれの あらげた どせいが ちかくの
ふたたび、 かれの あららげた どせいが ちかくの

かのじょわ じかんかせぎを して いるのだろーか?
かのじょわ じかん かせぎを して いるのだろーか?

もんだいつづきだった かれの こども
もんだい つづきだった かれの こども

ほいくじょに あずけて いた。  
ほいくしょに あずけて いた。  

 ※ これはどっちかな? 公立の保育所なんかは「ほいくしょ」と言っていますが。

もーがんたうんで
もーがん たうんで

そわそわと おちつきが なくなった。 
そわそわと おちつきが なく なった。

 ※ 「そわそわと」で修飾していますので、「そわそわと落ち着きが無い」で区切りですね。

かけて たねを とりのぞかれた わたが、
かけて たねを とりのぞかれた めんが、

 ※ うーん、これは植物の状態なので「めん」が良いでしょうね。

きょくせんを かいた こい くちひげと おもわず
きょくせんを えがいた こい くちひげと おもわず

あの くそ れっしゃわ わしの
あの くそれっしゃわ わしの

「ああ、 だが あの むすめわ はやばやと いいふらして
「ああ、 だが あの むすめわ そーそーと いいふらして

きだ。 わしも なんども おなじよーな ことを して
きだ。  わしも なんども おなじよーな ことを して

おくびょー むすこわ しんじまった。  われらが
ほこり
おくびょー むすこわ しんじまった。  われらが ほこり

いらすと れいてっど』から めを あげた。
いらすとれいてっど』から めを あげた。 

いっしゅんたりとも けいかくを とく きに なれなかった。
いっしゅんたりとも けいかいを とく きに なれなかった。

よろこび いさんだ おかえりなさいの
よろこびいさんだ おかえりなさいの

ろめんに たいや あとが
ろめんに たいやあとが

おかえり なさいと かんげい されるのわ いい ものだ。 
おかえりなさいと かんげい されるのわ いい ものだ。

とうても、 こたえわ おなじだった。
とーても、 こたえわ おなじだった。

でぃろんが ですくの かどに、 こーひーの まぐを
でぃろんが ですくの すみに、 こーひーの まぐを

じぇいどわ どらいぶ うぇいに くるまを のりいれた。
じぇいどわ どらいぶうぇいに くるまを のりいれた。

 ※ 私は「ドライブウェイ」なら続け、「ドライブウエイ」なら区切っています。
   なお、日本では自動車専用道路の意味で使われていますが、該当個所は、広い道から玄関まで引き込まれた私道を意味します。

ぐれあむが ぜんていの しばふに でて、
ぐれあむが まえにわの しばふに でて、

けんり じょーとが せいりつ し しだい、
けんり じょーとが せいりつ ししだい、

わるだくみに、 おまえが 1まい かんでると 
わるだくみに、 おまえが いちまい かんでると

「ぴーち ぱい、 もっと
「ぴーちぱい、 もっと

ほどーの へりから たちさると どーじに、
ほどーの ふちから たちさると どーじに、

りあ ういんどーから、
りあ ういんどうから、

しよーも ない くず のーち、 
しよーも ない くずのーち、 

〈GSS-しゃ〉の ほよーしょに
〈GSS-しゃ〉の ほよーじょに

1にち はきとおし、
1にち はきどおし、

たんく とっぷの むねにわ、 V の じに あせの
たんく とっぷの むねにわ、 V-のじに あせの

きてなくちゃ おかしいの 
きて なくちゃ おかしいの

かおの ぞーさの ひとつ ひとつに ふれた。
かおの ぞーさくの ひとつ ひとつに ふれた。

 ※ 漢字の読みは何種類か有る場合が普通で、どちらで読んでも可の場合も多いのですが、読み方で意味の変わるものは注意が必要です。「造作」は「ぞうさ」と読む時は、面倒と同じような意味になり「ぞうさも ない」のように使います。顔の形の場合は「ぞうさく」です。

「きみを よごす きわ ないんだ、
「きみを けがす きわ ないんだ、

 ※ 精神的な面で言う場合は「けがす」です。よごすと読むと、泥かなんか塗るような場面になりますね。

ふたりで いちだん いちだん、
ふたりで 1だん 1だん、

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