龍:「旅する練習」アップ>Mandyさん

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Mandyさん、こんにちは。
「旅する練習」、Aファイルと下調べ一覧をアップします。

【タイトル】旅する練習
【著  者】乗代雄介
【掲 載 誌】群像2020年12月号
【発  行】2020年12月1日(11月7日発売)
【ファイル】tabisuru01~02 302頁
【内  容】
第164回芥川賞候補作。
中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!

取りかかってすぐ、思った以上に私には手に負えないと感じ、途中2つばかり浮気したので、ますます時間がかかってしまいました。
おまけに、私は記憶力がひどく悪いので、同じ事を何度も調べたり、忘れてしまったりでした。

下調べのほか、

1)他の読み、「ほかの」「他の」が混在してたので、一応読み分けました。ただ「羽づくろい」「羽繕い」等の使用もあったので、拘る必要もないかもしれません。
2)お経の処理、唱えるときは続けるようですが、長くて無理と思い、原本通りに切りました。
3)「開く」の読みがこれほど(自分にとって)悩まなかったのは初めてのような気がしました。
4)「斑」の読み、以前みのりさんが「ふ」と読んでらして、すっかり虜になったのでした。
5)P20下「草切る」下調べにも書きましたが、「くさぎる(耘る)」の可能性も捨て切れず、やっぱりキジが草の中を走ってる情景なのでしょうかね。P68下「此岸(しがん)」も絶対おかしいような気がしたまま。
6)P68下「上嘴」、「じょうし」にしてたのですが、この文を書くときに「うえくちばし」に変更しました。
7)P69上「紙碑」、群像の創作合評で「聞き慣れないことば」とあったので、思い切って点訳挿入にしました。

下調べで一覧にした10倍は調べたように思います。
私には高尚過ぎる作品で、よかったのかどうか疲れました。
『野の花』のルビを後ろの頁から探しながら、これは田山花袋・柳田國男の作品を知ってると高尚さがますます高まりそうで、選評者にはたまらないだろうという気がしました。ウケが良さそう。

実は、もうほとんど覚えてませんが、鹿島神宮まで50キロだか80キロを仲間と一晩で歩いたことあります、学生時代。

作品最後、涙目になったな。(淮)

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Re: 龍:「旅する練習」アップ>Mandyさん

淮さん、こんばんは。

データお預かりします。

候補作発表のときたまたま原本を持っていて、点訳は無理そうだから確認ならと思ったのですが、「高尚さ」まで感じるのは無理かも。

当地今日は初雪だったらしいです。家の付近では雪は降らず空から氷が落ちてきて、「あられ」という名前を思い出すまで時間がかかりました。

♪Mandy~

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Re: 龍:「旅する練習」アップ>Mandyさん

淮さん、こんばんは。

気になった個所はほんの少しなのでメモのみアップします。

コロナ禍らしい旅と思いながら読んでいたら、最後近くになって「ん?」と思うところがあり、嫌な予感通り結末は……。コロナで家族と突然別れた人たちがいることから思いついたのでしょうか。

旅するメモ

♪Mandy~

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Re: 龍:「旅する練習」アップ>Mandyさん

淮さん、一つ忘れていました。

1-79の「あーあー」は続ける、切る?

♪Mandy~

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Re: 龍:「旅する練習」アップ>Mandyさん

Mandyさん、こんにちは。
痛い点ばかりで、どう処理するか、能力越えも感じつつ、以下のように処理しました。

<第1巻>
8-10 へ゛ろなし         8-10 へ゛ろ□なし
  ※かなり悩みました。フォーラム事例を見ながら「シューズはベロ■なし」「ベロなしシューズ」に落ち着きました。
119- 9 ふんふんと        119- 9 ふん□ふんと
  ※「うんうんと」なら切ってたのですが、これもその仲間ですね。原本に「マアマアノ」「マダマダダ」とメモってました。
139- 4 ひまつを         139- 4 しふ゛きを
  ※水しぶき、血しぶきのイメージが強く。この日は雨ではなく「土を蹴上げて黒い飛沫」でしたので、ここだけ「ひまつ」としてました。

<第2巻>
52- 9 とりこ゛やさえ      52- 9 にわとりこ゛やさえ
72-13 わしの          72-13 かみの
  ※「和紙と鷲」「紙と神」なら、前者の方が読み違いが少ないかなと思ったのでした。
102-11 ちょー□こーそー     102-11 ちょーこーそー

<第2巻 追加>
33- 2 □と゛きと゛き        33- 2 □□と゛きと゛き
  ※P58下L8、BES変換中に気付いたのですが、メモでは二マス開けにしてたのに、処理は一マス開けにしてたことが判明したので、了解なしですが変更させて下さい。

<そのままにしたもの>
1)60-15 あさがた□くもりの
 『旅する練習』2021/1/14を見る機会があったらチェックしてみます。
2)89-12 またまた→また□また
 「またまたと笑いながら」、点訳フォーラム事例では「マアマアノ■シナダ」「コノ■チョーシデワ■マダマダダ」あり。「はいはい、うんうん、ふんふん」は(感)とあって、「またまた、まあまあ、まだまだ、未だ未だ」なら(副)とあります。このくらいの違いしかわからないのですが……。
3)111-6 たの□ひとと  小学生の作文なのでほかの□ひととがいいかと。
 こじつけっぽいでしょうが、(古いけど)学研小学生国語辞典には「他」の見出しには「た」しか出てきません。ずっとフォーラム解説の「点字は書き言葉」がグルグルと回っています。かといってやっぱり話し言葉からは離れられませんが。

4)116-13 ながれさがって  ながれくだって?
 資料は一つしか確認してませんが、以下の資料にルビがありました。
 国会図書館:『水郷めぐり』国会図書館デジタルコレクションP66のルビ参考

5)P29下L-9「あーあー」
 もちろん悩みました。前後を読んでみて、私なら「あーあ」と言いそうだったので、ツヅケルにしたいと思います。

以前、何度か保存するうちにファイル名のだぶり(?)で、とんでもない間違いをしました。BES完成のあと、そのままBASE保存してから3回ぐらいファイル比較しました。まっ、失敗してたとしても、自分でアップの仕直しをできるので、その点は少し気楽です。

「旅する練習」は自分としてはかなり時間をかけて入力ファイルを作成したので、愛着も湧きました。
ニコニコ動画の解説の中で、乗代作品→あざとい→(嫌われる)、という評価が出てきて、ああ、あざとさというのは無意識に感じるものなのだとつくづく思いました。自分のあざとさもわかっていても、どうしようもないなとも。

柳田國男全集、2冊借りたのですが、ほとんど追い切れませんでした。
川の話、鳥の話、野草の話、著者がどれほど読み込んでいても、読む私に素養がなければあまり伝わってなくて残念です。
同じ事が、「推し、燃ゆ」の中上健次にも言えるのでしょうけど。

それでは、いつもながらお世話になってばかり、どうもありがとうございました。
もし、変な処理してることに気付かれたらどうぞご指摘下さい。(淮)

tabisuruB.zip

┗━淮(わいY)━┓

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