名古屋城木造天守閣模型を作る(26)

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千鳥破風の屋根板を作ります。
かなり反っています。

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ガイドを当てて、同間隔になるように張り付けていきます。

26-2.JPG

南面と北面の破風が完成しました。

26-3.JPG

次は、東面と西面の千鳥破風を破風の間の上に作ります。

26-4.JPG

同じ形の千鳥破風が2つ並んでいるので、比翼千鳥破風と言います。

26-5.jpg

破風は装飾のために設けられているように見えますが、大切な役割が有ります。
城には狭間と言う、弓や鉄砲で攻撃する穴が壁に開けられているのが一般的です。
狭間からの攻撃は大きな屋根が邪魔して、近くまで攻められると無力になります。
そこで、破風の中に部屋(破風の間)を作り屋根の軒先近くから直下の敵を攻撃できるようにしています。
なお、名古屋城天守閣の壁には多くの狭間が設けられているのですが、漆喰で埋められていて外からは狭間の有る事がわかりません。
戦になったら、漆喰が打ち抜かれ、狭間が現れます。
壁は45センチ厚の土壁で、中には厚さ12センチの欅の板が鎧状に設けられ、大砲でも撃ち抜けないくらい頑丈に作られていたそうです。

なお、2階の出窓も単なる飾りでは無く、床板が外せるようになっていて、直下の敵を攻撃できるようになっています。

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