恵子さん、こんにちは。
「TIMELESS 第20回」をアップします。
最後まで、太平記の「交」の読みで、あたふたしました。
普通に古語辞典で調べると接尾語の「かひ」のようですが…。
【タイトル】TIMELESS 第20回
【著 者】朝吹真理子
【掲 載 誌】新潮2017年12月号
【発 行】平成29年12月7日(11月7日発売)
【ファイル】timeless20・76頁
【内 容】
やまないね
雨降りやまないね
また何かが降っていた。降りやまない雨。うれしそうに、のびやかな声で、眉さんが窓の前に立ってひとりでしゃべる。
ごめんね、いま傘がなくて
傘がない。そういう歌があったね。ぼくはその歌がわからない。
え、知らない?
眉さんの小さな唇が動くけれど、いっこうに歯がみえない。黒いぽっかりした穴があいているだけのようにもみえる。
<悩んだ箇所>
P300下L3 と P300下L-11 の英語後の「.」の処理、ちょっと悩みました。
P304上L-8 人工睫毛をつくる。Jカール、Cカール、Dカール
P304上L-5 こよみさんの → 誤植扱い
P305下中程 其ノ交ニ → 調べきれず※1
P314上中程 飯倉片町 → 今と昔で違うようではあるが…
第8回 朝焼けのようにやわらかい黄金色 → こがねいろ
第20回 黄金の目をしている猫 → おうごん
第20回 薄野原。一面が黄金の野原 → おうごん
※1 以下を参考にしました。
太平記(国民文庫)
太平記巻第三十九
http://www.j-texts.com/taihei/tk39.html
本堂の庭に十囲(じふゐ)の花木(くわぼく)四本あり。此(この)下に一丈(いちぢやう)余(あま)りの鍮石(ちゆうじやく)の花瓶(くわひん)を鋳懸(いかけ)て、一双(いつさう)の華に作り成(な)し、其交(そのあはひ)に両囲(りやうゐ)の香炉を両机に並べて、一斤(いつきん)の名香を一度(いちど)に焚上(たきあげ)たれば、香風四方(しはう)に散じて、人皆浮香(ふかう)世界の中に在(ある)が如し。
連載20回になるので、総括しなければいけなかったのでしょうが、そもそも総括できるような作品ではないと思うのです。
全面的に書き直す――、この著者は以前、作品を完結できないと言ってたと思いますが、それさえ何とかクリアできればと思います。
山下澄人、古川日出男、演劇っぽくて音楽っぽくて、ストーリーには拘らないような、そんな立ち位置が見つかればいいなとつくづく思います。(淮)
Re: 飲:「TIMELESS 第20回」>恵子さん
2017.11.17 (金) 10:41 by 恵子淮さん おはようございます。
ファイルをお預かり致します。
もう最後なんですね。今回は難しそうー?
今朝は寒くて。
今から炬燵をセットしようと思ってます。
いつでもセット出来るようにと部屋の隅に準備はしてあるのですが、今まで出番が来るほど寒くなかったんです。
少しお時間を下さい。
恵子
Re: 飲:「TIMELESS 第20回」>恵子さん
2017.11.23 (木) 22:44 by 恵子淮さん こんばんは
「TIMELESS 20回」の確認が終わりました。
●修正した箇所
10-14 おみやげに → おみやげやに
49-2 そーだよね、 → そーだよね。
60-5 おこのみやきだった。□□あの → おこのみやきだった。□□なつだった。□□あの
●P305下中程 其ノ交ニ → 「交」の読みは漢和辞典の「古訓」の項を見ると出ていました。 → 「あはひ」
●手は入れてありませんが、どうかなって思う所です。
10-4 ピリオドは外引の外でも良いかと思いますが (11-15 と同様でもいいのでは?)
11-5 すーひゃっぴきの → すーひゃくひきの (手引きでは「数百」の読みは「スーヒャク」とあります。手引きの読み方の方を取りたいと思いますが。そうしますと助数詞の読み方も変わってくるかと思います。でも、淮さんのお考えにお任せ致します)(13-6 同様)
18-16 92しき → 92(きゅーに)しき (これは「きゅーにしき」と言われているみたいですが)
34-3 だいげんやで → おおはらの (ここは前のページから続いていることで、勝持寺は京都の大原野にあるので、そのことだと思います) 71-5、71-6、(同様)
●65-9 薄野原について
「すすきのはら」→ 「すすきの□はら」だと思っていました。(漢字で見ることがなかったので)
この本では「薄野原 すすき□のはら」 → 薄の野原なんですね。
薄の原っぱではないんですね。
ちょっと考えてしまいました。
もう終わってしまいましたね。
途中、この物語はどこに行くんだろうかと思った事もありました。
でも、いいお花見をさせて頂きました。
又、機会がありましたら是非読ませて下さい。
恵子
Re: 飲:「TIMELESS 第20回」>恵子さん
2017.11.23 (木) 22:33 by 恵子淮さん
さっきファイルを添付したはずなのに付いていませんでしたので、ここに入れます。
timeless20bRe: 飲:「TIMELESS 第20回」>恵子さん
2017.11.25 (土) 01:16 by 淮恵子さん、確認ありがとうございました。
「大原野」って何かヘンと思いながら、全く勝持寺には思いが至りませんでした。
<修正一覧>
10- 4 Lambamena. 10- 4 Lambamena。
18-16 92しき 18-16 92(きゅーに)しき
34- 3 た゛いけ゛んやた゛と 34- 3 おおはらのた゛と
71- 5 た゛いけ゛んやて゛ 71- 5 おおはらのて゛
71- 6 た゛いけ゛んやみたい。 71- 6 おおはらのみたい。
▼「あはひ」
「あわい」ままでいいですよね。新潮国語辞典には「間」で少し解説があったのですが、そこで立ち止まってしまいました。
▼「数百匹」
点訳ナビの「何百××」は「なんビャッ」であるのと、NHKことばのハンドブック第2版「匹」の「100」の読みの欄には「ヒャッp」とありますので、変更なしにしたいと思います。
▼「九二式」
「109」のとき、109(いちまるきゅー)としましたので、合わせて。点訳ナビに以下の2例があります。まっ、どちらでもいいのでしょうかね。
1)渋谷109 → シブヤ■イチマルキュー、イチマルキュー(数10数9)も可
2)90ちゃん号 → キューマルチャンゴー
▼「薄野原」
今回が初出ではなく、第1回に3回、第8回で1回出てきて、すべて「すすき□のはら」としましたので合わせます。
20回分どうもありがとうございました。
とても勉強になりました。とはいえどのくらい身についたか、進歩したかというと相変わらずというのが困ります。
朝吹真理子の新作を待ちわびている人は多いと思います。
timeless20c.zip単行本がどんな風になるのか、興味津々。
サピエ着手はどう考えても出遅れそうで無理だろうな。(淮)
┗━淮(わいY)━┓