四層を作ります。
広さは96畳です。
三層までは5ミリ角の柱でしたが、四層と五層は4ミリ角の柱を立てます。
幅4ミリの角材を3枚貼り合わせるのですが、1ミリの芯材に片側は2ミリ厚、もう片側は1ミリ厚の板を貼り、厚みが4ミリになるようにします。
上が5ミリ角、下が4ミリ角の柱です。1ミリ違うだけでかなり華奢な感じになります。
四層の建築現場です。
間仕切りを貼り終え、鴨居も取り付けました。
四層も中二階を作ります。
受け木を取り付けたところで気づきました。
階下は引き戸が無い部分が有るので部屋の間を行き来できるのですが、中二階は全て間仕切りが有るので密室になります。
間仕切りを一部切り抜き、通行可能としました。
二層、三層も同様に一部間仕切りを切り抜きました。
次は五層です。
五層は令和エリアは有りません。
引き戸が全く無いのでシンプルな感じです。
狭く見えるのですが、各部屋12畳有ります。
フィギュアを置いて大きさがイメージできるようにしてみました。
大人は実寸に換算すると身長177センチ、子供は130センチほどです。
五層まで積み上げました。
言わなければピラミッド型ダンジョンを作っているのかと思われるでしょうね。
三層を作ります。
広さは160畳です。
黄色く塗られた部分が令和エリアです。
柱は64本立てます。
天井までの高さは実寸で7メートルほど有りますので、ここも中二階を作ります。
柱を立てます。
間仕切りを貼り終えました。
鴨居材を貼り付け、中二階用の受け木を貼り付けます。
三層まで積み上げてみました。
とりあえず三層の作成はここまでで、次は四層・五層の身舎を作ります。
二層の身舎(母屋)を作ります。
部屋の広さは一層と同じで286畳です。
黄色に塗られた部分が令和エリアとなります。
二層の柱を作ります。
二層は天井までの高さが一層のほぼ2倍有ります。
柱を立て終えたら上部に飛び出した芯材を切り落とします。
鴨居材を片側だけ貼り付けます。
間仕切りを貼り付け、鴨居材のもう片側を貼り付けます。
二層は天井までの高さが実寸で6メートル以上有りますので、令和部分は中二階を作ります。
3ミリ角の角材の受け木を4センチ程度の高さの所に貼り付けます。ここに透明アクリル板を乗せて中二階の床とします。
各階の高さは2.8メートル程度になります。
一層の上に重ねてみました。
とりあえず二層の作成はここまでで、次は三層の身舎(母屋)を作ります。
柱のへこんだ部分に鴨居を取り付けます。
まず鴨居材2枚のうち1枚を貼り付けます。
もう1枚も長さを調節して作っておきます。まだ接着はせず取り外しておきます。
間仕切り材を切り出します。
幅20ミリ、厚さ1ミリのヒノキ材と幅2ミリ、厚さ1ミリのヒノキ材を使います。
長い方は敷居から梁までの長さより1ミリ長く、短い方は鴨居下端から梁までの長さから1ミリ短く作ります。
柱と柱の間は21ミリ有るので、20ミリ幅では足りません。
20ミリ幅のヒノキ材に2ミリ幅のヒノキ材を接着し、幅22ミリの板を作ります。
柱と柱の間は21ミリですが、微妙にサイズが違いますので、板を少しずつ削りながら隙間のできないように貼り付けます。
長い方の板は敷居の溝にはめ込み鴨居材の方に倒し、接着します。
外しておいたもう片方の鴨居材を取り付けてみました。
鴨居の下はこのままでは引き戸の雰囲気が出ませんので引き戸を作ります。
幅10ミリ、厚さ1ミリの板を25ミリの長さに切り出します。
立体感を出すために木端をウエザリングマスターのススで汚します。
引き戸部分の右側に貼り付けます。
一面が完成しました。
全面完成。
図面の黄色に塗られた部分が令和エリアです。
綠色に塗られた部分は締め切られた引き戸で江戸エリアとの通行はできません。
紫色の箇所だけ引き戸が無く、通行が可能となっています。
作っていてドラゴンクエストを思い出しました。
城やダンジョンでは隣の部屋が見えているのに簡単には行く事ができません。
大きさがイメージできるようにフィギュアを置いてみました。
大人の男性のフィギュアは21.6ミリで、実寸に換算すると身長177センチです。
一層の柱を立てます。
まず、作業台とスペーサーを作ります。
写真左が作業台。4ミリ幅、厚さ1ミリの板を5ミリ角の角材で挟んで有ります。
中央に幅1ミリ、深さ1ミリの溝ができます。
写真右が鴨居材を貼り付ける時の溝を作るスペーサーです。
4ミリ幅、1ミリ厚の板を4ミリ角の角材で挟みます。
作業台に柱の芯材を立てます。
芯材の両側に5ミリ幅、2ミリ厚、長さ25ミリの角材を両側に貼り付けます。
この25ミリは引き戸の高さで1層から5層まで共通です。
接着が完了したら作業台から抜きます。基部の飛び出た部分がホゾになります。
芯材をスペーサーで挟み、長さ13ミリの角材を両側に貼り付けます。
スペーサーを取り外して1本完成。
このへこんだ部分には写真右のように鴨居材を両側から貼り付けます。
1層分、92本の柱が完成しました。
取り外しておいた梁のホゾ穴に柱の芯材を通します。
柱の基部のホゾを床のホゾ穴にはめ込み、接着します。
柱上部と梁は少し離しておきます。
柱上部の芯材に接着剤を付け、梁を降ろします。
梁が浮き上がらないように重しを乗せ、接着が完了するまで待ちます。
接着が完了したら、飛び出た芯材をカットします。
この後、鴨居材を貼り付け、間仕切りを作ります。
一層の敷居を敷き終わりました。
これから、梁を作っていきます。
梁はたくさん有るのですが、全部表現すると部屋の中が見えにくくなりますので、柱と接する部分だけとします。
敷居に空けたホゾ穴に幅5ミリ、厚さ1ミリのピンを立てます。
ピンを挟むように幅5ミリ、厚さ2ミリの板を置き、洗濯ばさみで固定します。
ピンとピンの間の隙間に幅5ミリ、厚さ1ミリの板を接着剤を着けて挟み込みます。
一列完成しました。
江戸エリアと令和エリアの堺は引き戸が閉め切られた形になります。
この堺以外は引き戸が無いのでホゾ穴とホゾ穴の間は1ミリ角の棒で埋められていますが、堺の部分は後で引き戸を作るために埋めてありません。
ピンを正確な位置に立てるためにマスキングテープで印を付けました。
このテープとテープの間にピンを立てます。
全部貼り終わりました。
ピンを引き抜き、床から外します。
次は柱です。
92本分の材料を切り出しました。
名古屋市の木造天守閣構想は問題山積でいつ実現するかわかりませんが、せめて模型でバーチャル天守閣探訪を試みようと思います。
こんな天守閣が有ったらいいな、という願望を一杯詰め込んでみます。
制作の参考にする図面は、名古屋城総合事務所蔵「昭和実測図」を使います。
一般的に城の模型は外観だけで内部を見られるものはほとんど有りません。
今回作る天守閣模型は、5層を積み上げる構造で、各層の内部を上から眺められるように作ります。
1層から4層までは身舎(母屋)の部分を「江戸エリア」と「令和エリア」に分け、令和エリアは現在のコンクリート天守のように博物館的機能を持たせます。
以下の黄色く塗られた部分が令和エリアです。大きな黒い穴はエレベーターシャフトです。
江戸エリアは引き戸は全て取り払われていますが、令和エリアは綠色で塗られた部分の引き戸が閉め切られ、江戸エリアと令和エリアは行き来ができません。
ただ一カ所だけ、紫色の部分は引き戸が無く、江戸エリアと令和エリアの行き来が可能となっています。
基本構造は昭和実測図のとおりですが、エレベーター用の大きな穴とこの部分の梁が無い事だけが違います。
柱は1本も省略せず、一つの部屋を分割する事も有りません。
城マニアの人で天守閣内でエレベーターなんか見たくないと言う人は、令和エリアを全く見る事なく観覧する事ができます。
江戸エリアを観覧中にトイレに行きたくなったり、真夏の猛暑での観覧で熱中症になりそうになった時は、紫色の出入り口から令和エリアに入り、エアコンの効いた部屋で休んだり自動販売機で経口補水液を買う事も可能です。
一層
前回作った模型は軸組模型でした。
中の部屋まで図面どおりに忠実に作成してあるのですが、太い柱や密集した屋根材に遮られて中がよく見えません。
今回の模型は各層を分離して内部が見られるタイプにします。
重箱のように5層を積み上げます。
構造は軸組模型と同様で、縮尺も同じ82分の1です。
身舎(母屋)と呼ばれる部屋の周りを入側(武者走り)がぐるりと取り囲む構造になっています。
では、作成開始です。
床材として、4ミリ厚のシナベニヤを使います。3ミリでも良かったのですが、あいにく4ミリしか有りませんでした。
昭和実測図のとおりに鉛筆で敷居の線を引きます。
敷居は2ミリ幅、厚さ1ミリのヒノキ棒を1ミリの間隔を空けて2本平行に床板に貼り付けます。
曲がらないように3ミリ厚のアクリル板をガイドにしてまず1本貼り付け、厚さ1ミリのアクリル板を挟んでもう1本を貼り付けます。
柱が立つ部分5ミリの幅を除いて1ミリ角のヒノキ棒を2本の棒の間に貼り付けます。
1層目の敷居が完成しました。
5ミリ幅の穴は柱を立てる時のホゾ穴になります。
ここに入会して戸惑われることが多いような、ファイルのダウンロードの仕方を動画にしてみました。
もし役に立つようなら皆さんのご意見をお伺いして完成版を作ってみようかなと思うのですが…
(ごめんなさい、動画が小さすぎてそのままではうまく見えません。右下の『全画面』を押して見てくださいm(__)m)
最近のコメント
30分 2秒前
1時間 59分前
2時間 6分前
19時間 7分前
19時間 9分前
21時間 40分前
1日 3時間前
1日 3時間前
1日 3時間前
1日 8時間前