北面、南面の千鳥破風の屋根を作ります。
破風の間の梁の上に立っている支柱に厚さ1ミリの板を貼り付けます。
2枚の板の隙間に厚さ1ミリの板を挿入して埋めます。
飛び出した部分をカットし、形を整えます。
屋根を支えるための横木を貼り付けます。
破風の間の壁の上に母屋と呼ばれる屋根を支える部分を貼り付けます。
破風の間の屋根と二層の屋根が接する部分の波板を削り取ります。
厚さ1ミリのスチレンボードを貼り付けます。
スチレンボードの上に片面段ボールを貼り付けます。
棟木の両サイドに1ミリ厚の板を貼り付けます。
棟木と屋根の接する部分に1ミリ角の棒を貼り付け、綠色に塗装します。
降棟(くだりむね)を作ります。
スチレンボードを3枚重ね、一番上は1ミリ厚のヒノキ板を貼ります。
先端部分に厚さ2ミリのヒノキ板で作った鬼飾りを付けます。
綠色にペイントします。
破風の間の屋根に接着して千鳥破風完成です。
北面と南面の破風が完成しました。
次は、東面と西面の千鳥破風を作ります。
北面、南面の千鳥破風を作ります。
千鳥破風の破風板と壁を作ります。
上から、5ミリ厚のスチレンボードの壁、1.5ミリ厚のシナベニヤの壁、1.5ミリ厚のシナベニヤの破風板、2ミリ厚のシナベニヤの破風板、1.5ミリ厚のシナベニヤの壁、1.5ミリ厚のシナベニヤの懸魚です。
前面の壁を取り外し、破風の間を見られるようにするため、磁石を付けます。
直径10ミリのネオジム磁石を使います。非常に強力で、2枚で指を挟んでも落ちません。
スチレンボードの壁に磁石を埋め込みます。
破風板の下の壁の裏側に鉄のワッシャーを埋め込みます。
シナベニヤの壁の上に破風板を2枚貼り合わせます。
前面の壁には懸魚を貼り付け、六葉と呼ばれる突起を付けます。
3枚合わせると右のようになります。
懸魚とは、「魚を懸ける」が語源で、水と関わりの深い魚を屋根に懸けることによって、火に弱い木造の建物を火災から守る火伏せのまじないとして取り付けられたものです。
懸魚の中央にある六角形の飾りは、六葉と呼ばれ、中心から出ている棒を樽の口、その周りを菊座と言います。
懸魚にはいろいろ有りますが、名古屋城はカブラの形をした蕪懸魚が使われています。
蕪懸魚の両脇には草花鰭(ひれ)が付けられています。
写真は本丸御殿のもの。超豪華です。
破風板に2ミリ厚のスチレンボードで裏甲を貼り付けます。
破風板に木の薄板で作った八双を貼り付け、金色の塗料を塗ります。
懸魚の六葉も金色にペイントしておきます。
裏甲から下を濃いグレーに小量の綠を混ぜたアクリル絵の具でペイントします。
金色に塗った部分は少し拭き取り、金色が少し見える状態にします。
白のウエザリングマスターで汚します。
鬼飾りを付け、屋根部分を綠色にペイントします。
裏甲の上に屋根瓦を貼り付けます。
幅6ミリの片面段ボールを貼り付け、先端に小クギを埋め込みます。
破風の間に棟木を取り付けるための支柱を立てます。
1ミリのホゾ穴を空けます。
支柱の芯材の先端にホゾを作ります。
2本の芯材を立てました。
スチレンボードの壁を接着します。
破風板を接着します。
前面の壁を取り付けます。
磁石が埋め込んで有るので、立てるだけでくっつきます。
壁の下に横木を接着します。
壁は取り外して、破風の間が見られるようになっています。
取り外す時は、懸魚の六葉に爪をかけ、手前に引っ張ります。
元に戻す時は、壁を指先で押します。
磁石の力でピタリとくっつきます。
壁を倒し、破風の間内部を見てみます。
金鯱も余裕で収まる広さです。
次は、千鳥破風の屋根を作ります。
北面、南面の唐破風を作ります。
唐破風の破風板を2ミリ厚のシナベニヤで作ります。
3枚貼り合わせて作りますが、一番手前の板に裏甲を貼り付けます。
2ミリ厚のスチレンボードを湾曲させて接着します。
残り2枚の板を貼り付けます。
シナベニヤで懸魚を作り、破風板の下に貼り付けます。
木の薄板で八双金具を作り、貼り付け、金色の塗装を施します。
裏甲と破風板を濃いグレーで塗装します。八双金具の部分は塗料を少し拭き取り、うっすらと金色が見える状態にします。
最後に、大小の葵の紋を金色でペイントします。
屋根の部分を綠色にペイントします。
5ミリ幅に切った片面段ボールを裏甲の上に貼り付け、小クギを埋め込み、綠色にペイントします。
出窓の上の屋根板を唐破風より少し小さく切り抜きます。
破風板の裏に、5ミリ角の棒を接着します。棒の両端に2ミリの間隔を空けて1ミリ角の棒を接着します。
2ミリ幅のスリットは2ミリ厚の板を強固に接着するためのものです。
破風板を接着します。
棟木と棟木を支える支柱を一体で作ります。
2ミリ厚の板に細木を貼り付けます。
棟木の部分を綠色にペイントします。
2ミリの間隔を空けて、2ミリ角の細木が貼り付けて有りますが、このスリットに屋根が入ります。
唐破風の屋根の裾の部分に細木を貼り付けます。
下から眺めて屋根裏が見えないように、スチレンペーパーを貼り付けておきます。
屋根を接着する部分に凹凸があると接着力が弱くなるので、余分な片面段ボールを剥がします。
棟木の先端に取り付ける鬼飾りを作ります。
棟木を接着し、先端に鬼飾りを付けます。
厚紙を屋根の形に切り抜き、貼り付けます。
片面段ボールを屋根の形に切り抜き、貼り付けます。
棟木と屋根の接する部分に1ミリ角の細木を接着します。
4カ所できあがりました。
正面から眺めたところ。
下から見上げたところ。
次は北面・南面の千鳥破風を作ります。
二層の屋根を作ります。
屋根はわずかに湾曲しています。スチレンボードの切れ端で湾曲の型を作ります。
1ミリ厚のスチレンボードを先ほどの型に合うように湾曲させます。
スチレンボードは湾曲させても元に戻ってしまうので、水を霧吹きでかけ、湾曲させた状態でドライヤーの熱を吹き付けます。
屋根の形に切り抜きます。
二層に乗せて、湾曲の状態など微調整します。
屋根裏に3ミリ厚のスチレンペーパーを貼り付けて裏甲を作り、二層に接着します。
スチレンペーパーは、スチロールだけで、両面に紙の貼って無い板です。
裏甲に波型の板を貼り付けます。
下から見上げたところ。
屋根瓦を片面段ボールで作ります。
軒先に小クギを埋め込み、塗装します。
屋根に貼り付けます。
隅棟を作ります。
2ミリ厚のヒノキ板を隅のカーブに合わせて切り出します。
同じ形の板を3枚貼り合わせます。
形を整えます。
塗装して屋根の隅に貼り付けます。
二層の屋根が完成しました。
次は破風を作ります。
瓦屋根の隅棟を作ります。
5ミリ幅のヒノキ材を貼り合わせ、隅棟を作ります。
ダークグレイに塗装します。
四隅に貼り付けます。
出窓の基部に台輪を作ります。
昭和実測図の赤く塗った部分です。
厚さ1ミリ、5ミリ幅のヒノキ材を出窓にあてがい、交差部分を接着します。
余分な部分をカットし、もう1枚貼り付けます。
左右の短い板の裏にも貼り付けます。
形を整え、出窓と接する部分に1ミリ角のヒノキ棒を貼り付けます。
取り外し、白のペイントを吹き付けます。
接着剤が屋根につかないように、ラップを挟んで台輪を出窓に接着します。
二層の壁と屋根が接する部分に、白くペイントした2ミリ角の角材を貼り付けます。ここも屋根とくっつかないようにラップを挟んで接着しました。
二層を持ち上げた所。降ろすと台輪などが屋根との隙間を隠します。
瓦屋根と波型の間の部分を裏甲と言います。
裏甲の四隅に八双と呼ばれる金具が貼り付けて有ります。
木の薄板を塗装し、裏甲の四隅に貼り付けます。
塗料は、ガンダムカラーのMSグレー連邦系を使いました。
初層の屋根が完成しました。次は二層の屋根を作ります。
初層の屋根を作ります。
大天守の屋根は当初最上層だけが銅板葺きで残る層は全て本瓦葺きでした。
1750年代の宝暦の大修理により二層より上は銅板葺きに変更されましたが、初層だけは本瓦葺きのままです。
本瓦は漆喰で固められていますが、塗装が難しいので漆喰部分の表現は省略としました。
天井の梁が外壁から飛び出し、軒桁を乗せていますが、段差ができています。
屋根の勾配に合わせ、段差を削り取ります。
屋根の土台を梁と軒桁の上に貼り付けます。
二層の壁ギリギリに位置決めして接着するので、接着剤が二層の壁に付かないようにラップを被せておきます。
屋根の土台の貼り付けが完了しました。
5ミリ厚のスチレンボードで屋根材を作ります。
スチレンボードは曲げる事ができないので、四隅の部分は後で作ります。
土台の上に接着します。
四隅の部分を作ります。
まず、ケント紙を隅の形に切り出し、2枚を接着します。
隅に貼り付けます。
ケント紙の裏に樹脂粘土を貼り付けます。
一日置いて、固まりかけた時に余分な部分を削り取ります。
軒裏の、垂木を漆喰で固めた波型を作ります。
片面段ボールの切り口に樹脂粘土を埋め込みます。
ここも四隅を除いた部分だけ作ります。
軒裏に貼り付けます。
隅の部分は現物合わせで作ります。
隅に接着します。
出窓の所など、下が見えて見てくれが悪いので、木の薄板で塞ぎます。
屋根瓦を作ります。
片面段ボールを切り出し、断面に小クギを埋め込んでダークグレーに塗装します。
段ボール紙の幅が足りず、1枚で屋根をカバーできないため、3分割で作ります。
二層を乗せて、壁との隙間ができないように屋根瓦を貼り付けます。
均一なダークグレーで綺麗すぎるので、タミヤのウエザリングマスターで汚します。
写真の右半分が汚した状態です。
瓦部分が完成しました。この後、四隅に隅棟を取り付け、出窓下部に台輪を貼り付けます。
隅棟と降棟を作る前に、破風を作ります。
昭和実測図です。
現在の天守五層の破風です。
全体が綠色ですが、金城温古録によると、ここは銅板の上に金メッキが施されていたようです。メッキが剥げ落ちて銅板の上に緑青が吹いたものと思われます。
模型では金メッキが多少残っている状態にしたいと思います。
東西の外壁と破風板と懸魚をスチレンボードで作ります。
破風板は幅の狭い屋根で縁取られています。
片面段ボールを幅5ミリに切り、厚さ1ミリのスチレンボードに貼り付けます。断面部分には後で小さな釘を接着して軒丸瓦を表現します。
破風板にこの屋根を接着します。
破風板の金メッキを施した部分に薄い木の板を貼り付けます。
ガンダムカラーのMSグリーンを吹き付けます。
懸魚(げぎょ)を作ります。
懸魚とは、棟木や桁の木口を風雨から守るためにつけた板が装飾化したものと言われています。色々な形のものがありますが、天守に使われているのは、カブラの形をした蕪懸魚(かぶらげぎょ)です。
スチレンボードで作り、綠色に塗装します。六角形の薄板を貼り付け、中央に真鍮釘の頭部分を貼り付け、金色の塗料を塗ります。
破風板には大小様々な葵の紋がちりばめられています。
軒丸瓦は一般的には巴紋が使われますが、ここでは葵の紋です。
破風板を縁取る屋根の断面に小クギを埋め込み、綠色に塗装します。破風板の葵の紋の部分は金色の大小の点をちりばめます。
東西の外壁を貼り付け、破風板に隠れない部分はグレーに少し綠色を足した塗料を塗ります。
大棟の先端部分の鬼飾りに金色の塗料を塗ります。
降棟(くだりむね)を作ります。
幅6ミリ、厚さ1ミリ、幅4ミリ、厚さ2ミリ、幅2ミリ、厚さ1ミリのスチレンボードを少し長めに切り出します。
3枚貼り合わせたものを4組作ります。
屋根のカーブに合わせて、少し湾曲させます。
降棟の先端部分には鬼瓦が付いており、角のような鳥衾(とりぶすま)が突き出ています。鳥衾を表現するため、2ミリ角のヒノキ棒を削り出して貼り付けます。
綠色に塗装します。
作っておいた破風と懸魚と降棟を接着します。
次に、隅棟(すみむね)を作ります。
降り棟の湾曲はわずかでしたから、スチレンボードで作れましたが、隅棟は大きく湾曲しているので、細工のしやすいヒノキ板を使います。
厚さ2ミリのヒノキ板を屋根の合わせ目に合わせてカットします。これが隅棟の中心部になります。
この中心部と同じものをあと2枚作ります。
中心部を挟むように2枚を貼り合わせます。中心部より1ミリ下にずらします。
これは、屋根の合わせ目は峰になっていて、接着が難しいので、窪みを作って峰に被せ、しっかり接着する為です。
峰の形に合うように成形します。
隅棟の先端の写真です。
隅棟の先端には鬼瓦が付いており、角のように鳥衾(とりぶすま)が突き出ています。
屋根の合わせ目の丸瓦は他より長くできています。
2ミリ角の角材を成形し、貼り付けます。この部分が鳥衾になります。
長い丸瓦は楊枝の先端を隅棟の窪みに接着します。
屋根のカーブに合うように成形します。
綠色に塗装した後、屋根に貼り付けます。
残る3カ所も同じように作り、貼り付けます。
五層が完成しました。
次は初層の屋根を作ります。
五層の屋根を葺きます。
屋根の型紙を作ります。
何度か作り直してこの形に落ち着きました。
ケント紙から型紙通りに切り出して五層に貼り付けます。
裏側はこうなっています。
ケント紙を貼り付けてアルミ材を隠します。
南面と北面の溝の部分は薄板を貼り付けます。
屋根瓦を葺いていきます。
名古屋城大天守の屋根は慶長7年(1612年)に創建された当時は土瓦の本瓦葺きでした。
本瓦葺きとは、丸瓦と平瓦を交互に並べたものです。
創建から百数十年たった頃、大天守本体の傾斜が著しくなったため、宝暦2年(1752年)から大修理が行われています。
天守閣を持ち上げて石垣を積み直すという大工事でしたが、この時に重い土瓦を軽い銅瓦に替えています。
材質は変わりましたが形は本瓦葺きです。
この屋根を片面段ボールで表現する事にします。
屋根瓦の部分には細かい波型、軒裏には少し洗い波型の段ボールを使います。
まず、軒裏に波形を作ります。
実際の写真です。
この波型部分は、本来は屋根を支える垂木が露出している部分ですが、漆喰で埋めて波形になるように作られています。
この波形は片面段ボールで作ります。
段ボールの切り口に樹脂粘土を埋め込んで波型を表現しました。
これを軒裏に貼り付けます。
屋根の軒先は段ボールの断面部分に小さな釘を埋め込み、軒丸瓦(丸瓦の軒先に使われる瓦)を表現します。
名古屋城では軒丸瓦には三つ葉葵があしらわれています。
。
木工用ボンドではくっつかないのでエポキシ接着剤を使います。
こういう形になります。
段ボールの色は何種類か有りますが、目的の色が無かったので青色を使い、ガンダムカラーのMSグリーンを吹き付けました。
4面に貼り付けました。
下から見たところ。
この後、隅棟(黄色で着色した部分)と降棟(綠色で着色した部分)を取り付けます。
五層の屋根を作ります。
南面と北面に破風板を付けます。
破風は屋根を葺き終わった後にこのような形に作ります。
大棟は両端がわずかに反り上がっています。
薄板を貼り合わせて反り上がりを表現します。
屋根瓦を乗せる土台を作らなくてはなりませんが、実際の建物では垂木をびっしり並べます。
模型ですので、垂木を省略して何本かの細木を並べます。
しかし、五層の屋根は大棟から軒先にかけてゆったりしたカーブを描いていますのでどのようにしてカーブを作るのかが悩みどころです。
木材ではカーブを出すのが難しいので、アルミの細板を使う事にしました。
アルミの細板は厚さ2ミリのものが多いのですが、今回使うのは幅5ミリ、厚さ1ミリのものです。
東面と西面は横木の上に乗せていけばいいのですが、南面と北面は支えが有りませんので、破風板に穴を開け、そこを通す事にします。
こういう形になります。
破風板から出たアルミ板は、ほんの少し湾曲させます。
東面と西面はこのように貼ります。
大棟に先に塗装をほどこしておきます。
名古屋城天守閣の屋根瓦は二層から上が銅板でできています。
最初は赤銅色ですが、年を経ると緑青に覆われて青緑色になります。
屋根の色に一番近いと思われるガンダムカラーのMSグリーンを吹き付けました。
次は、屋根を葺いていきます。
屋根の四隅はかなり反り上がっているのですが、この反りを表現するのはかなり難しいので工夫のしどころです。
五層の屋根を作ります。
初層から四層までは天井が無く、梁がむき出しですが、五層だけは格天井が有ります。
母屋(廊・庇に対して家屋の中央部分)の天井部分を作ります。
母屋の上に乗せたところ。
ここをベースとして屋根を作っていきます。
昭和実測図の断面図を参考に作ります。
天井に梁を取り付け、柱用のホゾ穴を開けます。
柱はまず2ミリ×1ミリの板を芯材として立てます。
先端を削りホゾとします。
柱の芯材を立てます。
垂直と柱の間隔を適正に保つように定規ではさみます。
同じようにして他の芯材も立てていきます。
中央の芯材に大棟を取り付けます。
幅20ミリの板で芯材を挟みます。
大棟の上に飛び出た芯材はカットします。
他の柱には屋根を支える母屋と呼ばれる横木を渡します。
大棟と同様に幅2ミリの板で芯材を挟み込みます。
芯材と芯材の間の隙間を埋めます。
芯材の両側に同じ幅の板を貼り付け、厚さ3ミリの柱とします。
柱と柱の間に横木を渡します。
大棟の大きさをイメージできるよう、フィギュアを置いてみました。
筋交いを取り付けます。
次は南面と東面に破風板を取り付けます。
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